連載

京都一の餅屋で知った 赤飯をお祝い事に用いる理由

冷めてもおいしいのがポイント

鳴海餅店主の鳴海力之輔さんは、自社のみならず、地方でも各地の赤飯を食べて回るそうです。一般に白米の場合、炊き立てが一番いいとされます。一方、買ってきた赤飯は冷めたまま食べることが多いと思います。そこで鳴海餅本店の赤飯の食べ方について聞いてみました。

「お持ち帰り圏内のお客様には温かいものをお渡しできます。実は赤飯はもち米を使っているので温かさが長持ちするんです。また、うちの赤飯は冷めてからも美味しい。使っている佐賀県のもち米のもっちりした食感がわかりやすいのは冷めてからです。美味しいかどうかの食べ比べは冷めてからのほうが、差が出やすいと思います。私自身の好みですか? 私は冷めた赤飯のほうが好きです(笑)」と店主。白米と違い、温かい状態でも冷めた状態でも美味しく食べられる。それが、赤飯のよさと言えるでしょう。

地元に密着した赤飯だけに、旅人は宿泊先で食べるか、土産ものにするしかない……、と思った方もご安心を。鳴海餅本店にはイートインスペースが用意されていて、美味しい奈良漬と赤だしの付いた赤飯セットが食べられます。

赤飯セットは508円(税込み)。赤飯は150gと軽食にぴったりのボリュームです。

こちらがイートインスペース。店内で購入した商品を食べることもできます。

山菜おこわも鳴海餅本店の人気商品のひとつで、通年、用意されています。200g 389円(税込み)

お花束(小ぶりの丸餅)。1個74円(税込み)

通年、売られている三色団子。もともとお花見時期のみ販売されていたものなので、3月、4月だけ名前が花見団子に変わります。1本152円(税込み)。

おはぎ。素朴な粒あん、上品なこしあん、黄粉、彼岸限定の青のり、ごまの5種類があります。(写真はすべて)1個152円(税込み)。

知っていそうで知らなかった、赤飯の秘密。意味を知れば、これからのお祝い事で赤飯を用意するのが楽しくなるのではないでしょうか。次の京都旅行では健康を祈りながら、鳴海餅本店の赤飯をぜひ味わってみてください。

Information

鳴海餅本店

京都府京都市上京区下立売通堀川西入る西橋詰町283

TEL 075-841-3080
営業時間 8時30分~17時30分
定休日 不定休

https://www.narumi-mochi.jp/

川田剛史/Tsuyoshi Kawata

フリーライター

京都生まれ、京都育ち。ファッション誌編集部勤務を経てフリーライターとなり、主にファッション、ライフスタイル分野で執筆を行う。近年は自身の故郷の文化、習慣を調べるなか、大村しげさんの記述にある名店・名所の現状調査、当時の関係者への聞き取りを始める。2年超の調査を経て、2018年2月に大村しげさんの功績の再評価を目的にしたwebサイトをスタートした。
http://oomurashige.com/

取材・文/川田剛史 撮影/中村光明(トライアウト)

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