レシピ
2017/01/30
年中出回っているがゆえに、とくに旬の時季が意識されない野菜ってありますよね。たとえばブロッコリー。濃いグリーンなので夏かしら、とも思うのですが、おいしいのは晩秋から3月頃までとか。いつもハンバーグの皿の隅にいたりして、基本的に所在なげな野菜ですが、今日はそんなブロッコリーの隠れた美質を発見する一皿をご紹介します。真中陽宙シェフのロングセラー『PASTA』より。
「ブロッコリーがこんなに香り立つ野菜だったなんて。香りだけでなく、そのマイルドで強いおいしさは、くたくたにゆでてこそ現れてくれるのだと知らされます。あまりにおいしいので、つぶしてからめてパスタのソースにしました」(真中シェフ)。
ブロッコリーでオレッキエッテ 撮影:白根正治
「これはブロッコリーを具にしたペペロンチーノではなくて、ブロッコリー自体がソースになったパスタ。そのためブロッコリーは柔らかく塩ゆでしたあと、さらにつぶして最終的にくたくたにします。そしてこれをパスタにからめるようにして食べます。またパスタをブロッコリーと同じ湯でゆでることで、ほんのり香りがついて、ソースのブロッコリーとよりなじみやすくなります」(真中シェフ)。
【材料 2人分】
・パスタ(オレッキエッテ)※ 120g
・ブロッコリー 1/2株(正味160g)
・アンチョヴィのフィレ 7g
・にんにく 1かけ(6g)
・赤唐辛子 1/2本
・ピュアオリーブ油 小さじ2
・エキストラ・バージン・オリーブ油 大さじ1
・塩 ひとつまみ
・パスタと野菜をゆでるときの塩 湯の重量の1%
・パスタのゆで汁 40cc~
※オレッキエッテの代用としてはコンキリエ、ジリなどでも。厚みがあり、かみ応えのあるパスタが向く。
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