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ワイン大国らしい多彩さ。フランスのスパークリングワインなら、地方の“クレマン”に注目を

2023.06.20

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世界のスパークリングワイン最前線 第2回(全10回) 見ているだけで心をときめかせてくれる、グラスを満たす泡。スパークリングワインは今、世界のさまざまな国で造られ、土地に根差した個性溢れる高品質なものが続々と誕生しています。特徴を知ると、味わいもより深く感じるもの。各国の魅力を学び、日々の食卓に華を添える、お気に入りの一本を見つけてください。前回の記事はこちら>> スパークリングワインデータの見方 (1)ぶどう品種:CH=シャルドネ PN=ピノ・ノワールおよびピノ・ネロ PNP=ピノ・ノワール・プレコス M=ムニエまたはピノ・ムニエ PA=ピノ・オーセロワ PB=ピノ・ブラン CF=カベルネ・フラン GV=グリューナー・フェルトリーナー Sy=シラーズまたはシラー VI=ヴィオニエ RL=リースリング PRO=グレーラ CB=シュナン・ブランまたはシュナン ME=マカベオ PL=パレリャーダ XA=チャレッロ 甲州=甲州 (2)色 (3)希望小売価格 (4)問い合わせ先

フランス――ワイン大国らしい多彩さ。地方の“クレマン”に注目を


フランスでは、スパークリングワインの総称を「ヴァン・ムスー」といいます。“フランスの泡”の代表格ともいえるシャンパーニュは、この中に入りますが、これは、シャンパーニュ地方で生産されたスパークリングワインだけが名乗れる呼称です。

フランスの泡

Grand / Crémant du Jura Brut Millésime 2018(グラン クレマン デュ ジュラ ブリュット ミレジメ 2018)

(1)CH100% (2)白 (3)4950円 (4)ラック・コーポレーション
ジュラ地方で17世紀末からぶどう栽培にかかわってきたグラン家が造る。ミレジメ(ヴィンテージ)は3年以上の熟成期間を経て、細やかでクリーミーな泡立ち。果実味豊かで熟成由来の芳ばしい香りが印象的。マドレーヌやフィナンシェなどバターの風味豊かな焼き菓子とも好相性。





ほかにも、フランスにはバラエティ豊かな“泡”があり、覚えておきたいのが「クレマン・ダルザス」、「クレマン・ド・ブルゴーニュ」といった地方ごとのワイン。“クレマン”は厳しい規定のもと、伝統的製法で造られたスパークリングワインのことで、シャンパーニュの5~6気圧より少し低く、優しい泡立ちが特徴です。

フランスの泡

〈左〉Albert Boxler Crémant d’Alsace 2018(アルベール・ボクスレ クレマン・ダルザス 2018)
(1)PA 、PB 、PN (2)白 (3)5720円 (4)横浜君嶋屋
アルザスの家族経営のドメーヌで、当主のジャン・マルク・ボクスレ氏は今、注目される生産者。除草剤や化学肥料は不使用で、自然な造りを心がけている。瓶内熟成は2年から3年半で、リッチな味に仕上がっている。透明感のある酸味も印象的。ブレンドの妙味もアルザスならでは。





〈中〉Amiot Guy et Fils Crémant de Bourgogne Extra-Brut Rosé(アミオ ギィ エ フィス クレマン・ド・ブルゴーニュ エクストラ・ブリュット・ロゼ)
(1)PN100% (2)ロゼ (3)3850円 (4)ラック・コーポレーション
ブルゴーニュの白ワインの銘醸地シャサーニュ・モンラッシェに4代続く名門。黒ぶどうのニュアンスが感じられるロゼは、チェリーなどフレッシュな赤い果実の香りが魅力的。サーモンピンクの色合いも美しい。ミネラル豊かで清涼感のある味は海老のカクテルや和食などにもぴったり。





〈右〉Quadrille De Langlois-Chateau Crémant de Loire Blanc Extra-Brut 2016(ラングロワ=シャトー クレマン・ド・ロワール “カドリーユ” エクストラ・ブリュット 2016)
(1)CB50%、CF20%、PN20%、CH10% (2)白 (3)4400円 (4)アルカン
シャンパーニュメゾン「ボランジェ」傘下のロワール地方の名門。「カドリーユ」とは4人の騎手が馬とともに踊る騎馬ダンスのこと。4種のぶどうと4年の熟成で、“喜び”を表している。エクストラ・ブリュットは極辛口の意で、すっきりとした味。香りもアロマティック。





アルザスのリースリングやロワールのシュナン・ブラン、ボルドーのソーヴィニヨン・ブランなど、土地ごとの品種が楽しめるのも大きな魅力。ワイン大国だけあって、総じて高品質を誇ります。日々の料理に合わせ、リラックスして楽しんではいかがでしょう。



桃とさくらんぼのフルーツポンチ
フレッシュな酸味がフルーツの甘みを引き立てる、爽やかなマリアージュ。(1)桃2個は6等分のくし形に切る。オレンジ2個は果肉を切り出し、キウィ1個は半月切りに。(2)鍋に白ワイン1カップと水400ml、グラニュー糖140グラム、カルダモン3粒、レモンスライス2枚を入れて沸騰させ、シロップを作る。(3)桃を加えてひと煮立ちさせたら粗熱を取る。(4)オレンジ、キウィ、さくらんぼ12個を加えて冷やし、器に盛ってミントを飾る。

表示価格はすべて税込みです。 撮影/本誌・坂本正行 料理/平野由希子 スタイリング協力/岩埼牧子 取材・文/安齋喜美子
『家庭画報』2023年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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