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人生の節目や、自分へのご褒美に。「著名人が愛する、あの店・この味」35選

2023.03.01

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私の最高レストラン66 第9回(全19回) 美味なる思い出は、人生の彩りとなります。創刊66周年を記念し、家庭画報ゆかりの著名人の「人生の思い出に残る」美食処66軒を紹介します。前回の記事はこちら>>

あの人に聞く、忘れられない美食体験35「著名人が愛する、あの店・この味」(後編)


前編はこちら>>

世界で最も多彩な美食体験ができる日本において、今、大切なかたがたと訪ねたいレストランとは、一体どこなのか。家庭画報ゆかりの著名人が愛する味どころ、その店ならではの味を、思い出とともに教えていただきます。

著名人が愛する、あの店・この味


著名人への質問
(1)お祝いなど人生の節目に家族で訪ねた思い出の料理店、必ず召し上がる料理
(2)自分へのご褒美、あるいは元気を出したいときに出かける料理店、必ず召し上がる料理




塩沼亮潤 大阿闍梨(福聚山 慈眼寺 住職)


(1)石筵(いしむしろ)猪苗代支店/「手打ち生そば」


茅葺きの古民家で情緒溢れるおそば屋さん。その日に仕込んだ分だけの営業なのですぐに売り切れてしまいます。そば好きな亡き祖母と最後の旅行で訪れ、割り子そばを食べた記憶が懐かしく思い出されます。

福島県耶麻郡猪苗代町中小松五百刈7-1
TEL:0242(66)2866

(2)Jeenya(ジーニャ)


慈眼寺の川向かいにある田んぼに面したカフェ。お店の大きな窓から見える、四季折々の田園風景を眺めながら、秋保を訪ねてきた友人たちとランチをしたり、ふらっと行ってカフェしたりしてリラックスできる場所です。

宮城県仙台市太白区秋保町馬場字辺田86
TEL:022(797)2448




田島健夫さん(「天空の森」オーナー)


(1)焼肉 まる金


2022年に5年に1度の全国和牛能力共進会が開催され、鹿児島は日本一になった。そうか! やはり鹿児島の肉は世界に通用する品質なのだ。そう確信してからは、ますます人が驚く姿を見たくなった。

古いこんろが置かれており、座敷に着くと急須のお茶とコップ、皿と割り箸がボンッと置かれる。使えるお皿は一人にこの1つのみ。呼びベルもない。接客するお母ちゃんと肉を切るお父ちゃんの夫婦の店だが、鹿児島の肉のよさを知り尽くした人の厳選した素材がそこにはある。これからも、誰かを驚かせるために、この店に通うだろう。

鹿児島県霧島市霧島大窪385-1
TEL:0995(57)1872

(2)だいこんの花


店内には無造作に置かれた発泡スチロールの箱があり、その日仕入れた魚が入っている。何が入っているのか、宝箱を開けるような気になる。カウンターの端には甕壺がある。その中身は、継ぎ足してきた焼酎。知っている人は「それを」と甕壺焼酎を頼んでいる。刺し身、焼き物、煮魚にどれでも作ってくれるが、おやじに尋ねるとそのときいちばんおいしい方法で出してくれる。

旬のものが、その素材に合った調理で出される。食べさせたいという思いが伝わる無口なおやじの姿。このこだわりをまとった人に出会えることは少なくなってきた。だから、元気でいつまでも続けてほしい。

鹿児島県霧島市国分重久340-5
TEL:0995(45)4007




戸田 博さん(「谷松屋戸田商店」13代目)


(1)伏見町 栫山


比較的近年に出合った日本料理店。その主人の腕はかなりのレベルである。特に椀物の味にはいつも感激させられる。また、店のしつらいや料理への気配り等は忘れ去られようとしている日本の季節感の表現を再認識させてくれる。

大阪市中央区伏見町2-4-12
TEL:06(6228)3007

(2)バルバラ


洒落たレストラン。まるでパリの街並みの一角にありそうな佇まい。味はそこはかとなくうまい。あじのフリット、煮あなごにきゅうり添え、そして最後にパスタを少々。実に洒落たコンビネーション。かなり昔にイラストレーターの黒田征太郎氏に紹介してもらった。

大阪市中央区難波千日前5-30
TEL:06(6636)0315




野村潤一郎さん(スーパー獣医)


(1)東京飯店 本館


時間に追われながら体力気力勝負の仕事をしているので、エネルギー補給に気を遣います。食事に必要なことは高カロリーであること、頼んですぐ出てくること。

ここにもう20年は通っていますが、いつも個室座席でロース20人前(合計1キロ弱)を注文します。個室座敷をとるのは楽しみながら食事をする周囲の人たちを怖がらせないためです。半生肉を水を飲むように平らげた後はサッサと帰ります。

東京都練馬区高野台2-3-3
TEL:03(3904)1129




パンツェッタ・ジローラモさん(モデル)


(1)ラ・メゾン・ディセットゥドゥグレ


昨年のクリスマスも妻と過ごしました。キャビアとシャンパンが好きなので、1品と1杯だけで、一人で食べに来ることも。瀬戸内キャビアとお酒のペアリングが絶品。お料理はもちろん、ヴィンテージの内装やクリストフルのカトラリーで、とてもいいものばかり。

東京都中央区銀座8-15-5
TEL:03(6264)7234

(2)スカルペッタ/「たこのブレゼ」


著名人が愛する、あの店・この味
落ち着いた雰囲気のメインダイニングのほか、バーやテラスも。撮影/南都礼子

最近行っておいしいと思ったのがここ。ファッション関係の友達5人とゴルフコンペの後食べに行きました。大人数で行くと楽しいお店。特に「たこのブレゼ」がおいしかった。

東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー1階
TEL:03(6450)1360




宮澤奈々さん(料理研究家)


(1)ピエール・ガニェール


著名人が愛する、あの店・この味
ANAインターコンチネンタルホテル東京の36階にあり、ロケーションも魅力的。撮影/阿部 浩

20代で初めてパリに行ったときにピエール・ガニェールを訪れて、シェフの斬新なクリエーションに感動し、両親の旅行のときにも日本からファックスで予約をとってあげた思い出のレストラン。

日本にピエール・ガニェールができてからも記念日に家族で何度か伺いました。乾杯は両親がランスで訪ねたポメリーのシャンパンで。そして毎回、進化を感じる料理にも刺激を受けています。

東京都港区赤坂1-12-33 ANAインターコンチネンタルホテル東京36階
TEL:03(3505)9505

(2)アマラントス


著名人が愛する、あの店・この味
正統派のフレンチをカウンターで楽しめる。撮影/本誌・西山 航

全部素晴らしくおいしく、久々にまた行きたい!!と思いました。次の自分へのご褒美にしたいレストランです。シェフのスペシャリテ スモークバターを塗ったシフォンサレは、次回もいただきたいと思っています。

東京都港区赤坂2-18-5 FUN ART AKASAKA 2階
TEL:03(5797)8585




宮本亞門さん(演出家)


(1)うなぎ藤田


著名人が愛する、あの店・この味
浜名湖産を中心とした上質なうなぎを使用。

最後の晩餐がうなぎだったぐらい、うなぎがいちばん好きな亡き父と通ったお店。最後は足が悪くなりながらも「あのうなぎが食べたい」というので、車椅子を押して行きました。

江戸っ子の父なので、蒸し焼きをする関東風が好みですが、ここは醤油を繰り返しつけて焼く関西風味でもあり、その塩梅が好み。年なので量は食べられませんから、いちばん小さなうな重を頼みます。蓋を開けると香ばしく、表面はわずかにカリッとして、中はふうわり柔らかく、脂がのっています。甘辛いたれはしつこくなくて上品。

昼から日本酒をちびちびと交わし、本当に嬉しそうにしている父を見るのが楽しみなお店でした。

東京都港区白金台4-19-21 IGAXビル3階
TEL:03(6432)5636

(2)6シス


これぞ、まさしく演出! 食のエンターテインメント! 第六感まで感じさせてくれるという意味を込めて「6シス」と名づけたそのお店は、小さな島に行く長い橋を渡る道中からして高揚感。

皿というよりも造形物のような器に、ジュエリーのようなイノベーティブなお料理がなんと20皿以上も出てきて、驚きの連続。これでもかというデザートのオンパレードは、最後まで工夫が凝らされている。アイディアと美しさの感性を磨くために行きますが、気さくなシェフとマダムからは本当に元気をもらえます。

沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利499-1
TEL:0980(56)3733




山口 遼さん(宝石史研究家)


(1)銀座 みかわや/「かきフライ」


著名人が愛する、あの店・この味

洋食文化の礎を築いた老舗のエレガントな店内。撮影/本誌・大見謝星斗

もう社会人になってから60年を超えますが、奇妙なことに転勤というものを一切してこなかった。まあ、2年間のニューヨーク駐在を除けば、東京都中央区にずっといたのです。ですから、銀座、神田界隈は随分と食べ歩いたのですが、渋谷とか六本木とか麻布などは全く知らない、そうした中で、40年以上も行っているのは、銀座三越裏のみかわやさんですかね。

和風洋食というのがピッタリの店。毎年絶対に食べに行くのは秋の頃のかきフライですか、味もサービスも満点。年とともに重いものがダメになっても大丈夫、誰を連れて行っても文句はいわれない。まあ、中央区では最高の店じゃないでしょうか。

東京都中央区銀座4-7-12
TEL:03(3561)2006

(2)神田まつや


どっと疲れたとき、特に家庭画報から原稿で追いまくられるときなど、そば屋を数軒放浪します。そばを食べたいというよりも、独りで誰もいないところで、ぼんやりしたいだけですが……。たとえば「神田まつや」。もちろんそばですが、そばがきも大好きです。これはお店によって当たり外れが大きい。ご褒美などとはいえませんが、少しは元気になります。

東京都千代田区神田須田町1-13
TEL:03(3251)1556




吉本ばななさん(小説家)


(1)匠 誠


お鮨屋さんです。何かのお祝いのときは必ず行きます。家族とスタッフ以外とは行かないということは、本当に大事なお店なんだなあ、と長年通って心からわかってきました。行くとその清潔感と味の素晴らしさに気合いが入ります。

東京都新宿区新宿4-1-9 新宿ユースビルPAX6階
TEL:03(6457)7570

(2)千里


あまりにもおいしいので、とにかくいつも混んでいるお店です。韓国含め、今まで人生で行った韓国料理屋さんでいちばんおいしいと思います。昔は歩いて3分のところに住んでいたので、毎週通っていました。

赤ちゃんが生まれたときは、特別なわかめスープを作ってくれました。おじいちゃん、お父さん、息子さんと3代を見守ってきて、親戚のような気持ちです。

東京都世田谷区上馬4-41-2
TEL:03(3418)7496




ロバート キャンベルさん(日本文学者)


(1)華都飯店/「酸菜火鍋」


約10年前、初めて訪れたときにいただいた「酸菜火鍋」の味に病みつきになり、それから毎年1月~3月のシーズンになると2~3回はいただいています。パートナーと二人で食べるには量が多いので、いつも気の置けない友人を招き、3~4人で鍋を囲みますが、多少多めに酒を飲んでも二日酔いはせず、間違いなく腸活にもよく、今年もこの滋味深い味わいに出会えたことを喜び合うのです。

東京都港区六本木1-9-10 アークヒルズ仙石山森タワー地下2階 しいの木坂沿い
TEL:03(3587)9111

(2)レフ青木(LES FRERES AOKI)


著名人が愛する、あの店・この味

パリでも愛された仔鳩のロースト。撮影/本誌・大見謝星斗

銀座木挽町にある姉弟で営むカウンターだけのフランス料理店。弟の誠さんが厨房に立ち、姉の三代子さんがサービスを担当する。メニューはお任せ。その日の空腹具合を伝えれば、あとは控えめなポーションの8~10皿のコース料理とワインに身をゆだねることができる。

メインの食材を際立たせる大胆な盛りつけと繊細な火入れ、濃厚な味わいに潜む酸味など、コントラストの利いた料理を楽しんでいるうちに、凝り固まっていた身も心もほぐれ、明日への活力が湧いてくる。徒歩数分圏内には兄の利勝さんが店主を務める名店「銀座 鮨青木」がある。

東京都中央区銀座3-12-6
TEL:03(6264)3959




渡辺孝雄さん(トーヨーキッチンスタイル会長)


(1)松川/「鱧しゃぶ」


家族で長く通っています。季節ごとに完璧に組み上げられたお料理を出していただけるので、松川さんで季節を感じるのをいつも楽しみにしています。特に印象に残っているお料理は、「鱧しゃぶ」です。

東京都港区赤坂(非公開/紹介制)

(2)イルアオヤマ


何が特においしいかを決めるのが難しいほど、何を食べてもおいしい。日本料理のイタリア的解釈とも、イタリア料理の日本的解釈ともいえる、日本料理とイタリア料理の間をうまく融合した料理だと思います。

愛知県名古屋市東区泉2-8-7 1階
TEL:050(5488)0388
『家庭画報』2023年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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