美味手帖
2022/08/18
雑誌『家庭画報』編集部で料理班に在籍四半世紀のパンダ社長が、厳しい目で選んだとっておきの「おいしいお取り寄せ」を熱狂的にお勧めするコラムです。一覧はこちら>>
私は夏になると「お蕎麦屋さんのカレー」が無性に食べたくなります。そばつゆやだしを使ったまったりしたルー、豚バラ肉と玉ねぎ、にんじんのシンプルな黄色いカレー。食欲のないときでも不思議と食べきってしまいます。
皆さんも夏になると「なんとなくカレーが食べたいなぁ」と思いませんか?本格的なインドカレーや欧風カレー、あるいは母が作ってくれた懐かしいカレー。種類は違えどカレーを欲するのには、ちゃんと理由があるんです。
カレーに使われる数々のスパイス。クミン、カルダモン、コリアンダー、ターメリック(うこん)、シナモン、クローブなどなど。それに唐辛子。唐辛子にはカプサイシンという成分が含まれており、発汗作用があります。カレーを食べると汗が出る。そうすると汗の気化熱で肌の表面温度が下がる。だからカレーを食べると涼しさを感じることができるんです。
そのほかいろいろなスパイスにはそれぞれ薬効があって、クミンやカルダモン、コリアンダーなどにも体を温めて汗をかきやすくしてくれる効果があります。加えてスパイス類には整腸・食欲増進・消化促進などの効果もあり、まさに「食べて夏バテ防止」できる優れものです。
カレーのおいしさは複合的な味で構成されていることもあるのではないでしょうか。ルーにはスパイス類のほか、にんにくやしょうが、炒め玉ねぎなど。具材には野菜や肉あるいは魚介類。
また、隠し味としてトマトやレモン、果物類などを入れられる方もいらっしゃいます。つまりカレーはひと皿でたんぱく質やビタミン、食物繊維など栄養バランスも整った夏の最強フードともいえるのです。
月刊誌『家庭画報』編集部の料理班を率いること約20年。おいしいものを食べること、人に勧めることが人生最大の喜び。現在、「家庭画報ショッピングサロン」の運営会社の代表取締役社長。
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