美味手帖
2022/06/16
雑誌『家庭画報』編集部で料理班に在籍四半世紀のパンダ社長が、厳しい目で選んだとっておきの「おいしいお取り寄せ」を熱狂的にお勧めするコラムです。一覧はこちら>>
嘉祥(かじょう)の日をご存知ですか。起源には諸説ありますが室町時代には公家の間で食べ物を贈りあう風習がありました。
江戸期には盛んになり宮中や幕府のみならず、庶民の間でも広まり、6月16日に16文でお菓子やお餅を16個買って食べる「嘉祥喰(かじょうぐい)」などもあったとか。この風習はだんだんとすたれてしまいましたが、和菓子を食べて厄除け・招福を願う文化を復活させることで和菓子を盛り上げていきたいという思いから嘉祥の日を和菓子の日としました。
和菓子といえば小豆。栄養価も高く夏バテが気になるこの時期にいただくのは理にかなっていますよね。京都の風習に6月30日に残り半年の無病息災を願って「水無月」という和菓子をいただく習わしがあります。
梅雨時でもありいろいろな意味で疲れがたまってくるこの時期には、日本人の体と心に優しい和菓子をいただきましょう。熱々の煎茶やほうじ茶、あるいは冷茶や中国茶。どんな飲み物とも好相性の和菓子を厳選してご紹介します。
月刊誌『家庭画報』編集部の料理班を率いること約20年。おいしいものを食べること、人に勧めることが人生最大の喜び。現在、「家庭画報ショッピングサロン」の運営会社の代表取締役社長。
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