レストラン
2022/06/01
絶景の開運スポットへ 第13回(全23回) 地理風水師・御堂龍児(みどうりゅうじ)さんがすすめるパワースポットを中心に、その言葉を織り込みながら絶景を楽しみ、湯に浸かり、大地の恵みをいただく“開運旅”へ、ご案内します。前回の記事はこちら>>
人々が親しみを込めて“うみ”と呼ぶ琵琶湖。滋賀県の6分の1の面積を占める雄大な湖は、古より人々の生活の礎となっています。独自の生態系を築く湖の幸、美しい水で育まれる地産食材、進化する発酵文化。琵琶湖の豊かな恵みをいただき、穏やかな水の力を五感で味わう。心と体にじんわりとエネルギーが満ちる旅に出かけましょう。
なめらかな手さばきでパスタを作る市山シェフ。料理への期待が高まるプレゼンテーション。
古民家を改装した居心地のいい空間で腕を振るうのは、「ビワコラージュ」エグゼクティブシェフの市山 技(たくみ)さん。「アルポルト」の片岡 護シェフ、「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフらがその実力を高く評価する料理人です。
「型にはまらない、自由で楽しい料理」を掲げる市山シェフの作るイタリアンは、食材の組み合わせも作り方も自由自在。
炭火で1時間焼いた黒毛和牛は菊芋のピューレと赤ワインソースとともに味わう。パスタは、滋賀県産小麦を使った自家製パスタに琵琶湖産の氷魚(ひうお・鮎の稚魚)と瀬田しじみ、長浜ねぎなど地元の食材をふんだんに使っている。
滋賀県の郷土食、鮒寿司の「飯(いい)」(鮒と一緒に漬けることで発酵してペースト状になったご飯)をフォアグラに塗ってみたり、米原市の伊吹山中腹で昔から栽培されている在来種の伊吹そばを冷製パスタ風にアレンジしたり。
上から、自家製からすみと「おうみ海老」のタルタルをのせた冷たい伊吹そば、スライスしたての生ハムと滋賀県産小麦を使用した自家製パン、にんじんと近江鶏コンソメのババロア、鮒寿司の「飯」と干し柿を合わせたフォアグラバターサンド。
そうしてでき上がる料理がいずれも想像を超えるおいしさであることに驚きます。向上心が旺盛なシェフとのおしゃべりからも、刺激とエネルギーをもらえるレストランです。
滋賀県長浜市元浜町13-16
TEL | 0749(53)2831 |
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営業時間 | 11時30分~14時、18時~21時30分(ともにLO) |
定休日 | 火曜、第3水曜定休 |
コース昼2500円~、夜5500円~ 要予約
01 絶景の開運スポットへ
06 シャクヤクの花畑へ。約160種、2000株が咲く「手づくり村 鯉艸郷」
09 龍脈につながる岬は、まさに伝説の龍そのもの!「石廊崎」
12 「ロテル・デュ・ラク」絶景と、“湖北キュイジーヌ”を楽しむ
13 自由な感性で土地の美味を生かすイタリアン「ビワコラージュ」
取材協力/御堂龍児
撮影/本誌・坂本正行 取材・文/清水千佳子
『家庭画報』2022年6月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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