レストラン
2022/04/28
初夏の「行楽昼膳」 第9回(全18回) 首都圏や関西各地から日帰り遠足気分で訪ねられる距離にありながら、別世界を味わえる、個性豊かなレストランにご案内します。前回の記事はこちら>>
繁華街や住宅街の一角にありながら、まるで遠方まで旅に出たかのような気分になるレストラン。料理はもちろん、インテリアや調度品、温かなサービス……。すべてに心ときめく華やかなメゾンへ、思いきりお洒落をして出かけましょう。
ジンジャー風味のバルサミコソースと菜の花のソースを添えたメイン「仔豚」。付け合わせは豚形に抜いたビーツとうるい。
メインダイニングの奥に位置する個室「Room of Mirrors」。デコラティブな鏡と磨き込まれた大テーブルは、どちらも選びぬかれたアンティーク。
ピーコックグリーンのシートと鮮やかなグリーンの壁装飾が印象的な店内。ウッドフローリングの意匠も見事に調和。
伝統的なイタリア料理に遊び心を織り込み、その土地の個性も表現する「グッチ オステリア ダ マッシモ ボットゥーラ」。フィレンツェとロサンゼルスに続く3店目としてオープンした東京店の入り口の奥は、街の喧騒が遠のく別世界です。
壁の花鳥画が楽園のような雰囲気を醸し出す歩廊を抜けて最上階のメインダイニングに案内されると、そこはイタリア ルネサンスのムードと折衷感覚が調和した美の世界。グッチのクリエイティブ・ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレ氏がアンティークから着想を得たというフローリングの意匠も見どころの一つです。
メニューを監修するのはイタリア・モデナの3つ星「オステリア フランチェスカーナ」のマッシモ・ボットゥーラ氏。東京で腕をふるうアントニオ・イアコヴィエッロさんは、イタリアの伝統を尊重しつつ、発酵食品などの日本の食材も取り入れた料理を得意としています。
ヘッドシェフのアントニオ・イアコヴィエッロさんは、アラン・デュカス氏やレネ・レゼピ氏など、世界的なシェフの下で修業。銀座で提供する料理は、マッシモ・ボットゥーラ氏とアイディアを出し合って開発。イタリアと日本の料理を融合したメニューを季節ごとに楽しめる。写真/ Hiroki Kobayashi
「ラーメンになりたいパルミジャーナ」は、なすのブロードを自家製パスタにかけて味わう東京独自のメニュー。
「ラーメンになりたいパルミジャーナ」。ランチはアラカルトで注文可(要予約)。
南イタリアの伝統料理と日本のラーメンに着想を得た一皿で、なすのグリルの下にはトマトとなすのペーストが添えられています。
遊び心溢れる料理を盛りつけた食器やメニューカード、スタッフのユニフォームなど、至るところに反映されたグッチの美学が独特の世界観を創り上げ、非日常へと誘います。
東京都中央区銀座6-6-12 グッチ並木4階
TEL | 03(6264)6606 |
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営業時間 | ランチ11時30分~13時(LO)、アペリティーヴォ16時~18時(テラス席のみ、雨天・冬季クローズ)、ディナー18時~19時30分(LO)、バー20時~23時 ※日曜はランチのみ営業 |
定休日 | 不定休 |
昼のコース1万円、夜のコース1万5000円~ 要予約。ホームページからの予約がおすすめ
個室1室あり
06 心も体もリフレッシュできる、鎌倉ランチ「日本料理 吟」
07 チーズを満喫する一軒家ビストロ「スブリデオ レストラーレ」
08 「新・鎌倉美味みやげ」地元のかたがたに愛される注目店4軒
料理内容や食材、産地、営業時間、定休日等は変更になる場合があります。予めご確認のうえ、お出かけください。掲載の料金は税込み価格です。別途サービス料がかかる場合があります。
撮影/西山 航 取材・文/小松めぐみ
『家庭画報』2022年5月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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