全員納得。圧倒的に人気があるのは⋯⋯?
——では、この中で一番人気があるのはどなたでしょう?佐藤 伊藤ですね。伊藤だと思います。印象として山川、帰山は、年上の方々に人気が高い気がしますが、伊藤は若い世代にも強いような⋯⋯。
帰山 僕も伊藤です。全世代に人気ですから。
——伊藤さん、ダントツだといわれていますが、自覚ありますか?伊藤 ないですよ(笑)。ファンの方の総数的には山川が多いと聞いていますし。圭汰もいっていましたが、山川と帰山は男女問わず、年上のファンの方からも応援していただけている感じはします。圭汰はちびっ子たちに大人気なんですよ。
山川 これは伊藤です。間違いありません。伊藤しかいないです。でも、圭汰の子ども人気はすごいです。イベントなどの時にふと見ると、「うわ、佐藤圭汰だ!」とフルネームで呼ばれて、いつもちびっ子たちに取り囲まれています。日本を背負っていく選手なので、小学生から見たら憧れの存在ですよね。
好きなことへの集中力が群を抜く、最強の個性派は?
——では最後の質問です。皆さん、お互いのことを「個性的」、「変わっている」と1年のときから言い合っているので、せっかくならこの中での個性派チャンピオンを決めましょうか(笑)。では、まず圭汰さんからお答えください。佐藤 自分⋯⋯ですかね。自分か、山川の二択だと思います。う〜ん、自分のことをあまり変わっているとは言いたくないので(笑)、山川にしておきます。
——なぜ自分だと思ったのですか?佐藤 いやあ自分、子どもっぽいので。わがままでマイペースなんです。(笑っているみんなを見て)自覚はあります(苦笑)。
——最終的に山川さんにした理由は?佐藤 走ることを含め、自分の好きなことや趣味への熱中ぶりがすごすぎて。いいところでもあるのですが、ちょっと変わっているレベルです(笑)。
——そういえば、3年生の時に山川さんを取材させていただいた際、車が大好きすぎてエンジン音を聞くのが趣味だといってましたね。街中でも、エンジン音で車の種類を聞き分けることができると話してくれたことを思い出しました。帰山 僕も、山川が一番個性的だと思います。陸上に対しては本当にストイックで頑張っているのですが、ぱっと見だけでは陸上が強そうに見えないですよね? 普通の大学生としても溶け込めるというか。陸上の時と日常生活でのギャップがすごいです。
伊藤 僕も山川です。もう、迷わずですね。走っている時と日常生活のギャップもそうなのですが、なんというか、話が噛み合わない(笑)。自分の思考の世界に入っているんですよ。そして突然、一人で納得して会話が終わったりする。最初のうちはびっくりしましたが、まあ、一緒にいるうちに慣れました(笑)。
——満場一致で、山川さんが個性派トップに認定されました。山川 はい、これは多分自分じゃないですかね。そもそも自分でも変わっていると思っているので(苦笑)。好きなこと以外、本当にやる気がまったく起きないんですよ。今、陸上を続けていられるのも、走ることが楽しくて大好きだからです。駒澤で、みんなと4年間やってこられて本当によかったです。
——藤田敦史監督に「今の4年生はどんな学年ですか?」とお聞きしたところ、「出走している選手も走れていない選手も含めて、漢気のある学年。駅伝に対しての団結力と後輩を思う姿勢は、目を見張るものがある」とおっしゃっていました。山川・帰山・伊藤・佐藤 漢気⋯⋯それは嬉しいです!
2022年10月の出雲全日本大学選抜駅伝競走、11月の全日本大学駅伝対校選手権、23年1月の第99回東京箱根間往復大学駅伝競走で、駒澤大学初となる三冠を1年生のときに経験した世代が卒業を迎えました。
山川主将はトヨタ自動車、帰山副主将はヤクルト、伊藤選手は富士通に入社予定。駒澤の至宝・佐藤選手は実業団には所属せず、アメリカに練習拠点を置き、5000メートルで世界に挑む道を選択。
陸上にこれからも関わる選手、そして新たな社会人生活へと進む選手たち、マネージャーとして支えてきたスタッフの皆さんの、これからの人生にも幸多いことを祈ります。頼もしかった4本柱は次のゴールへと向かっていきますが、新入生たちにも力のある選手たちが揃っているといわれています。これからの駒澤大学にも期待です。
大学ご卒業、おめでとうございます!
『家庭画報』2月号や、箱根駅伝後の配信記事に載せた写真も含まれているが、卒業記念に再掲載でお届けする。これは11月末の座談会時の写真。ほかに椅子もあり、「もう少し離れて座ってくれてもいいですよ」と勧めたのだが、「大丈夫です〜」といって、ぴったり座ってポーズ。ちなみに、座談会インタビューもこの密着距離感で行われました(笑)。

夕陽が差すグラウンドにて。『家庭画報』2026年2月号でご紹介した爽やか笑顔バージョンを撮った後、鍋島カメラマンの「ちょっとアンニュイな感じもやってみよう」との無茶振り(笑)で撮影した、街角スナップ風アンニュイバージョン。右から佐藤圭汰選手、伊藤蒼唯選手、山川拓馬主将、帰山侑大副主将。

続いて、グラウンドでの撮影中。悪巧み中?にも見える山川主将と帰山副主将。何をしていても、楽しそうな4人だった。

このときはまだ山川主将や佐藤選手が怪我をする前でもあり、晴れやかで前向きな笑顔が印象的だった。11月2日に行われた全日本大学駅伝では2位の中央大学に2分以上の差をつけての優勝。11月末の取材時も箱根駅伝に向けて上昇気流を感じたのだが……。2027年への持ち越し案件だ。
4年生8人の言葉が並んだ寄せ書き。嬉し涙、悔し涙、きっと誰もが人知れず流した涙があったはず。でも、意味のない経験は一つもない。卒業後の日々も輝きに満ちたものでありますように。