バレーボール絶対エース対談 2025年に欧州王者へとチームを押し上げた、石川祐希選手。SVリーグと天皇杯の国内2冠に貢献した、髙橋 藍選手。このたび、日本代表においても揺るぎない存在である二人の特別対談が実現した。ロサンゼルス五輪に向かう代表活動を前に語った、2大エースが秘める今の思いとは。
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石川祐希×高橋藍 特別対談 中編

7月初旬に行われた「沖縄合宿」も取材。トレーニングに打ち込む髙橋選手。
──欧州CL決勝での石川選手の表情はどこか今までとは違うように見えて、特に第5セットあたりではサーブレシーブを構えているときの表情が、笑っているというか、うずうずしているようにも見えました。石川 余裕を持っていましたね、あのときは。パリ五輪が終わってからも「この1点を取らないと、取らないと」と考えながらずっとシーズンをやっていましたが、そんなにうまくいくものでもなかった。でも最後に「こういう感覚なのか」というのをちょっとつかみながら、欧州CLはできていたので、なんか楽しかったです、シンプルに。
──その感覚は、これからも勝負どころで再現できそうですか?石川 まだ「わかり始めた」ぐらいじゃないですかね。それが常にできればいいですけど、そんなことはないと思います。うまくいかなかった部分もあったし。パフォーマンスだけでいうとCL決勝は決してよくはなかった。1、2セット目とか。そこはまだ成長できるところかなと。
髙橋 すごいことですよ! 欧州CL優勝はヤバイです、本当に。サッカーのCL優勝と同じですから。あの準決勝、決勝の舞台でスタメンを託されて、あれだけのプレーを出せて。特に決勝なんて祐希さんが最後、試合を決めたなというぐらいすごいパフォーマンスだった。一日本人として、自分もすごく刺激を受けました。クラブシーズンの中で一番デカい大会だと思うので。「みんなが思っているより、もっとすごいことだよ!」と本当に伝えたいですね。あそこで、日本人選手があれだけ活躍して。祐希さんが壁を打ち破って、道をさらに広げてくれたなと感じたので、やっぱりすごいなと思いました。
写真はアメリカ戦のもの。
VNLの1~2週目は、自分だったらどうするかなと思って見てました(藍)
──サントリーはアジアCLで惜しくも世界クラブ選手権の出場権に届きませんでした。出場していたら2025年12月の世界クラブ選手権でペルージャとの対戦が実現したかも。髙橋 そうなんですよ。ペルージャ、ボコボコにしようかなと思ってたんですけど(笑)。
──25年夏の(二人の合流前の)ネーションズリーグ(VNL)1~2週目はどんなふうに見ていましたか?髙橋 祐希さんに連絡しましたよね。
石川 うん。頑張ってくれてるっていい方はおかしいですけど、2週目を終えて5勝3敗の4位というのは素晴らしいと思っていますし、一方で負けた相手がポーランド、ブルガリア、ウクライナなので……。
髙橋 (ブルガリア、ウクライナは)ランキングは下ですね。
石川 もうちょっとよくできた部分はあったんじゃないかなとか、藍といろいろ話していました。技術的なところでいうと、スパイクの打ち方だったり。相手のミドルブロッカーに打ってシャットされているケースが多かったよね、とか。
写真はアメリカ戦のもの。
髙橋 決して「ここが悪い」とかじゃなくて、二人とも、自分だったらどういうプレーをするかな?と考えながら見ているので。3枚ブロックが来ていたら、やっぱり一番デカいミドルにはぶつけないよね、セッターが前にいるからセッターのところを狙っていくよね、という感じです。バレーIQじゃないですけど、どうやって戦っていくのが賢いか、みたいな話をしていました。
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