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石川祐希×高橋藍 特別対談【前編】2大エースが秘める今の思いとは

2026.01.27

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バレーボール絶対エース対談 2025年に欧州王者へとチームを押し上げた、石川祐希選手。SVリーグと天皇杯の国内2冠に貢献した、髙橋 藍選手。このたび、日本代表においても揺るぎない存在である二人の特別対談が実現した。ロサンゼルス五輪に向かう代表活動を前に語った、2大エースが秘める今の思いとは。

石川祐希「常に決勝に進めるようなチームに」
髙橋 藍「勝つ経験を積んでいくことが一番」

左から、高橋藍選手、石川祐希選手

左から、高橋 藍選手、石川祐希選手

異なる地で、お互いの様子をチェック マメに連絡するのは石川。藍は!?

──2024-25シーズンは石川祐希選手がセリエA、髙橋 藍選手がSVリーグと、久しぶりに別のリーグで過ごしましたが、お互いの試合は見ていましたか?

石川 日本の試合は基本的に見ていましたよ。SVリーグは時間帯的に、僕たちが朝起きたら試合していて(自分の試合や練習と)かぶらずに見れちゃったので。

2025年夏にネーションズリーグ(VNL)にて戦い抜いた、2大エース(髙橋選手の写真は次回掲載)。結果は残念ながら準々決勝敗退となってしまったが、これからの、そして2026年の戦いに向けて前を向く。写真はドイツ戦のもの。

2025年夏にネーションズリーグ(VNL)にて戦い抜いた、2大エース(髙橋選手の写真は次回掲載)。結果は残念ながら準々決勝敗退となってしまったが、これからの、そして2026年の戦いに向けて前を向く。写真はドイツ戦のもの。



髙橋 自分ももちろんペルージャの試合は見ていました。でも時間帯が逆で、日本にいるとイタリアの試合は夜中なので(苦笑)、見られる範囲で。

石川 藍は、シーズンの最初はたぶん思うように動けてないんだろうなと、見ていて感じました。でも(2024年12月の)天皇杯ぐらいからどんどん調子を上げていって、しっかりと勝っていたので、素晴らしいなと。

髙橋 連絡くれましたもんね。「コンディション上がってきたね」って。

石川 そうそう。開幕戦とか全然動けてなくて、その後、出てない試合もあったので、そのときも連絡したよね。「ケガ?」って。

髙橋 足首の状態がよくなかったときに。祐希さん、マメなんですよ。

石川 ハイ、意外と(笑)。何か気になったときだけですけどね。普段何もなければ特に連絡はしないですけど、彼だけじゃなく、誰か出てなかったりしたら連絡します。

髙橋 めっちゃマメです。僕は全然マメじゃないんで、2週間ぐらい放置したりしてるんですけど(笑)。

CL終盤に生まれた気持ちの余裕代表の場でも生かしたい(石川)

──石川選手は25年に欧州チャンピオンズリーグ(CL)で優勝、髙橋選手は24年に天皇杯、25年にSVリーグで優勝。タイトルを獲るチームが持っているものとは?

石川 いやー、いっても僕たち(セリエAでは)負けてるんでね……。勝つことはやっぱり簡単じゃないなと感じました。ペルージャのような“勝って当たり前”みたいなチームでやるのは僕にとって初めてだったので。しかも前のシーズンに(セリエA、世界クラブ選手権など)全部勝っているチームなのでなおさら、勝ち続けることは難しいなと、プレーしていて思いましたし、外から見る機会も多かったので、見ていても感じましたね。

写真はアメリカ戦のもの。

写真はアメリカ戦のもの。


──勝てた大会と勝てなかった大会、そこに何か違いは感じましたか?

石川 もちろんプレーの数字にも明らかに違いが出ていますし、メンタル面でいうと、いい練習ができて試合に臨めているのか、あるいはケガ人がいてそこにチームがストレスを感じているのか、そういうところにもよるのかなと。緊張感があってピリピリしているというんじゃなく、「うまく回ってないな」といったストレスを感じていると、結果に結びつく確率は低くなるんじゃないか。相手は僕たちに対して、当たって砕けろみたいな感じで向かってくるので、それを跳ねのけられるだけの力や、ストレスに打ち勝つ力がなければ簡単には勝てないなと感じましたね。

髙橋 僕らサントリーも、SVリーグでは勝ちましたが、アジアチャンピオンズリーグでは準決勝で敗れました。タイトルを獲れなかった大会からいうと、やっぱり自分たちからミスを出して、取らなければいけない1点を取れなかった。逆に勝った大会では、取らなければいけないポイントやセットでのギアの上げ方や、全員で1点を取りにかかる力、その1点を絶対に逃さない力があった。その違いだと思っています。

その1点を取るためにはやっぱり経験も必要。サントリーにも(ロンドン五輪金のドミトリー・)ムセルスキー選手や(パリ五輪銀のアレクサンデル・)シリフカ選手という経験ある選手がいて、彼らの1点を取る瞬間のギアの上げ方とか、取りたいときの気持ちの作り方というのは全然違って、すごく学びになりました。

写真はドイツ戦のもの。

写真はドイツ戦のもの。

──そうした経験は日本代表にも繫がっていきますか?

石川 そうですね。昨シーズンの経験が日本代表に生きるというのは間違いなくて。代表にというか、今後の自分に間違いなく生きる。今、日本代表も強くなってきていて、対戦相手が僕たちよりランキングが下で、日本を上に見て向かってくるチームが多くなってきているので、どうしても受ける側に回ってしまうとは思うんですけど、そういうときの戦い方は(ペルージャと)似たものになるかなと思います。

藍がいったように、1点を取りきる力というのは、ずっとどの選手も、どのチームも大事にしていると思う。ただその1点を取るときに、「この1点を絶対に取らなければいけない」みたいな余計な考えというのは、僕は必要ないと思っていて。そう思いながら練習する必要はありますけど、試合ではそう考えなくてもその1点を取れるように、どんな状況でも取れるようにすることがベストだと思っていて、それができたのが欧州CLでした。そういうところも、生かすというより、自然と生きてくるのかなと。

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(次回へ続く。)

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『家庭画報』2026年02月号

家庭画報 2026年02月号

撮影/平野敬久 インタビュー撮影/久保田彩子 取材・文/米虫紀子(※2025年夏に取材) JVA2025-11-129

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