伊藤蒼唯選手(4年・6区)
出雲駅伝、全日本大学駅伝の出走がなかった1年生のとき。山下りの6区を任された箱根駅伝では目の覚めるような快走での区間賞で、衝撃的なデビューを飾った伊藤蒼唯選手。年々着実な成長を見せ、チームの要に成長していきました。2025年11月の全日本大学駅伝では5区を走り、創価大学・吉田 響選手の区間記録を17秒上回る35分01秒を樹立。1年の箱根駅伝以来の区間賞となる区間新記録を打ち立て、大会MVPに。最後の箱根駅伝でも6区を担当し、7位から6位に押し上げました。
——5区まで終わった時点で7位と、厳しい状況からのスタートでしたが、諦めない攻めの走りでした。最初からガンガン攻めて、後半耐えるという戦いかたで今までやって来ましたが、今回も今できる最善策がそれでした。その結果が56分50秒で、昨年より上回ったものの狙っていた区間賞は2秒差で取れず(創価大学の小池莉希選手・3年が56分48秒で獲得)、昨年出た区間記録(青山学院大学の野村昭夢選手が56分47秒で樹立)にも一歩及ばず。駅伝では区間2位の結果が多いので、「またか」と思うと悔しいし残念ですが、勝敗は時の運でもあるので仕方ありません。
——100点満点で何点くらいでしょう?85点か90点ですかね。区間新が出ていたら100点といいたかったのですが。残りの点数は次からのステージ(4月から富士通所属)で積み上げていきたいです。
——12月の合宿で、怪我人が相次いでからの心持ちを聞かせてください。主力3人が故障したときは「まずいな」と思ったので、帰山と2人で「4年生では、せめて僕たち2人だけは体調を崩さないで箱根に100パーセント合わせていこう。後輩たちの気持ちを上げていくような声がけをしていこう」と話し合いました。まずは無事に大会を迎えられてホッとしましたし、できるだけのことはやりきった気がします。山川はちょっと苦しい走りになってしまいましたが、圭汰は最後、10区の区間新記録を出すところまでなんとか持ってきてくれたので、すごく助けられました。
——駒澤大学の陸上競技部で過ごした日々はどんな時間でしたか?自分は本当に無名な状態で入部したのですが、でも卒業するまでにこんなふうに注目される選手に育てていただいて⋯⋯。僕の今までの陸上競技人生を振り返っても、大学4年間は別の軸で動いているような気がしています。ありきたりですが、すごく特別な時間でした。