世界陸上の顔といえば、やはり織田裕二さん。陸上競技をエンターテインメントとして、長年盛り上げてきました。「東京2025世界陸上」のスペシャルアンバサダーである織田さんに、34年ぶりの東京開催となる世界陸上への思いを独占インタビュー。遊び心溢れるお話をお届けします。
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──世界陸上を会場でご覧になったことで、好きになった競技を教えてください。
織田裕二さん(以下織田さん)「会場で観て一番びっくりしたのは、110メートルハードルという男子の競技です。ハードル走は、10台のハードルを越えながらゴールまでのタイムを競うトラック種目なのですが、実は男子の110メートルと400メートル、女子の100メートルと400メートルでハードルの高さや間隔を変えてるんですね。
その中で、男子の110メートルハードルのハードルが一番高くて106.7センチなのですが、これが思っているより高いんですよ。僕の身長で腰より上に来るので。その高さを乗り越えていかなければならないんだけど、110メートルの距離で一番のスピードを出すために、みんなハードルに当たるか当たらないか、ギリギリの高さを攻めてくる。そして、当たったときの音がすごいんです。ハードルは木と鉄の塊だから、ぶつかった衝撃でカーンと音が響くんですね。選手たちがハイスピードで一斉にハードルを飛び越えていく姿も迫力だし、音のインパクトも本当にすごくて。圧巻ですよ」
──他に、会場で観て心を奪われた競技があったら、お聞かせください。
織田さん「棒高跳も間近でご覧になったら、皆さん驚くと思います。今、スウェーデンにアルマンド・デュプランティス選手という世界記録保持者がいますが、2025年8月に6.29メートル跳んだんですよ。その高さを跳ぶって……。
棒高跳は、ポールを持って走っていって小さな穴にポールの先端を差し込み、ギュッと曲げながら飛ぶのですが、力のかかるベクトルが変ですよね(笑)。スピード出して走ってきたものを1回ブレーキかけて、ポールをクニュッと曲げながらそこに力を込めて上に飛んでいく。なんだ、この空間把握力は!?、と驚きますよ。やってみたい。もう若くないから無理ですけれど、これがもう少し怪我が怖くない頃だったら、やってみたかったですね」