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国や文化を超えて親しまれる観天望気。世界各地に伝わる天気のことわざとは?

2026.10.19

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

世界の観天望気 

空や雲の様子から天気を予想する「観天望気(かんてんぼうき)」。昔から人々は、自然のわずかなサインから天気の変化を読み解いてきました。日本にさまざまな観天望気があるように、世界にも暮らしの知恵として語り継がれてきたユニークな天気のことわざが数多く存在します。 

例えば、「When halo rings Moon or Sun, rain's approaching on the run」。「太陽や月に光の輪(ハロ)がかかると、雨が近づいている」という意味で、これは日本でも有名なことわざです。ハロは、西から低気圧や前線が近づいて上空に巻層雲が広がったときに見られる現象で、巻層雲を構成する氷の粒によって太陽光が屈折し、美しい光の輪が発生します。ハロが見えてから段々雲が厚くなれば、天気が崩れる可能性が高いことから、気象学的にも信頼できる観天望気です。 

また、イギリスには「Mackerel sky and mare's tails make tall ships carry low sails」、日本語で「さば雲と馬の尾のような雲が出れば、帆船は帆を低くして進まなければならない」という航海に関することわざもあります。さば雲(巻積雲)や馬の尾のような見た目の巻雲も、西から低気圧や前線が近づく目安になります。そのため、船乗りはこれらの雲が見えたら帆を低くして嵐に備えよ、ということが言えるのです。 


国や文化が異なっても、古くから人々が空や自然に目を向け、未来の天気に思いを馳せてきたことは共通しています。空を見上げたときにハロや巻積雲、巻雲などを見かけたら、同じ現象に出合ってきた世界各地の人々を想像すると、いつもの空が少し楽しくなりそうです。 

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・太陽の周りにできる虹色の輪「ハロ」は5月に多く登場! 見つけたら雨が降るかもしれません 写真/荒木健太郎

写真/荒木健太郎


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。X・Instagram・YouTube

文/三上 萌々 Momo Mikami
気象予報士・防災士。テレビ高知アナウンサーを経て、現在はフリーアナウンサーとして「TBSNEWS」のニュースキャスターなどを務める。防災・減災のため執筆や講演等に取り組み、全国のJリーグクラブを巡り、サッカーと気候変動について啓発活動を行う。X・Instagram

●参考文献/イギリス気象庁(Met Office)『Red sky at night and other weather lore』URL:https://weather.metoffice.gov.uk/learn-about/weather/how-weather-works/red-sky-at-night

監修/荒木健太郎 文/三上萌々 協力/佐々木恭子、太田絢子、津田紗矢佳、前田智宏

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