空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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スポーツと気候変動
10月の第2月曜(2026年は10月12日)は、スポーツの日。秋の運動会など、屋外でスポーツを楽しむ機会も増えるシーズンです。ところが今、気温の上昇や極端な大雨の増加など、気候変動による影響が、スポーツの開催や観戦環境にまで及ぶ場面が増えているのです。
例えば、日本全国で1時間に100ミリ以上の大雨の発生回数は長期的に増加しており、屋外スポーツにも影響を及ぼしています。Jリーグ(日本プロサッカーリーグ)では、天候やピッチの状態、交通状況などを踏まえ、安全面を考慮して総合的に試合の実施が判断されます。近年は、台風や線状降水帯による大雨などが要因で試合が中止となる事例が増えており、2018年以降の平均中止数は、2017年以前の約5倍になっているのです。
また、スポーツを取り巻く環境は、猛暑によっても変わり始めています。暑さは選手はもちろん、応援に駆けつけるサポーターにとっても深刻で、大会日程の調整や開催時間の変更をせざるを得ない事例が増えています。例えばJリーグでは従来シーズンが3月開幕〜12月閉幕でしたが、 猛暑による選手のパフォーマンス低下への対応などを背景に、2026年からシーズンを8月開幕〜冬のウィンターブレイクを挟み、翌年6月閉幕へと移行しました。
スポーツは、時に国境や文化の壁を越え、私たちに健康や楽しみ、感動を与えてくれます。その舞台である「スポーツを楽しむための環境」は、気候変動に伴って確実に変わってきています。試合の中止や開催時間・時期変更などはいわゆる適応策ですが、そもそもの気候変動を抑える緩和策が大切です。スポーツの日を機会に、気候変動問題について改めて考えてみてください。
写真/三上萌々
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/三上 萌々 Momo Mikami気象予報士・防災士。テレビ高知アナウンサーを経て、現在はフリーアナウンサーとして「TBSNEWS」のニュースキャスターなどを務める。防災・減災のため執筆や講演等に取り組み、全国のJリーグクラブを巡り、サッカーと気候変動について啓発活動を行う。
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Instagram●参考文献/Jリーグ公式サイト『Jリーグ規約』URL:https://aboutj.jleague.jp/corporate/assets/pdf/regulation/jleague/jleague_terms_and_conditions.pdf、日本財団HEROs PLEDGE『スポーツにも悪影響を及ぼす気候変動』URL:https://www.heros-pledge.jp/learning/problem-vol-02/、気象庁『日本の10月平均気温偏差の経年変化(1898〜2025年)』URL:https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/oct_jpn.html