空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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いわし雲とひつじ雲
さわやかな青空の中を、まるで群れをなすように広がる雲。秋の空によく現れる、「いわし雲」と呼ばれる
巻積雲や、「ひつじ雲」と呼ばれる
高積雲です。両者は見た目がとても似ていますが、実は、人差し指1本で見分けることができるのです。見分け方を覚えて、ぜひ実践してみてください。
ある方向の地平線から、ちょうど反対側の地平線までを180度としたとき、空の見かけ上の大きさを「視角度(しかくど)」と言います。まずは、視角度を測るために、腕をまっすぐ目の高さに伸ばし、手でげんこつを作ります。その上に、げんこつを3つ分交互に重ねると、視角度30度の高さになります。
次に、げんこつ3つ分以上の高さの空にある雲を見つけたら、その雲の大きさと人差し指の幅を比べてみましょう。1つ1つの雲の大きさが指1本分の幅以内なら、いわし雲(巻積雲)、指1〜3本分の幅なら、ひつじ雲(高積雲)であると見分けることができます。視角度30度以上の空で確認するのは、それより低い空だと遠くにあるためにひつじ雲でも小さく見えてしまうためです。この見分け方を使えば、大人からお子さんまで、身長の高さによらず、同じ方法で見分けることができます。
いわし雲とひつじ雲は、実は雲そのものの大きさは同じくらいです。ひつじ雲の方がより低い空にあるため、地上からの距離が近く、より大きく見えるのです。
澄んだ秋空に浮かぶ雲を眺めながら、指1本でその違いを確かめてみましょう。私たちが名前で呼んでもらえたら嬉しい気持ちになるように、雲も自分の種類や名前に気づいてもらえたら喜んでくれるかもしれません。
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写真/荒木健太郎
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/三上 萌々 Momo Mikami気象予報士・防災士。テレビ高知アナウンサーを経て、現在はフリーアナウンサーとして「TBSNEWS」のニュースキャスターなどを務める。防災・減災のため執筆や講演等に取り組み、全国のJリーグクラブを巡り、サッカーと気候変動について啓発活動を行う。
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Instagram●参考文献/『もっとすごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)