空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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雲の重さ
青空にふわふわと浮かぶ雲は、わたがしのように軽そうなイメージがあるかもしれません。でも実は、雲は非常に重く、空をただよう
わた雲でも人の体重の数倍~何千倍もの重さがあるのです。
雲は小さな水や氷の粒が集まってできていて、1立方メートルの雲の中に含まれる水の重さを「雲水量(くもみずりょう)」といいます。この雲水量の値は雲の種類によって異なり、低い空に霧のように広がる
層雲よりも、モクモクしている
積雲の方が含まれる水の量が多く、重くなります。1立方キロメートルの大きさの積雲の場合、その中に含まれる水の重さは250~300トンほどにもなります。
それほど重い雲が空に浮かんでいられるのは、ひとつひとつの雲粒がとても小さく、それを持ち上げる上昇気流があちらこちらに発生しているためです。非常に発達した積乱雲の中には、最大で600万トンの水が含まれているといわれ、これは25メートルプール約1万杯分の水の重さですから、それだけの水を空中に支える自然のスケールの大きさには驚かされます。
分厚い雲が広がった光景を「重たい空」と表現することがありますが、あながち間違いではなさそうです。あの雲の重さはどれくらいだろうと想像しながら、さまざまな雲を眺めてみてください。
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写真/荒木健太郎
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/前田 智宏 Tomohiro Maeda気象キャスター・気象予報士・防災士。福井放送アナウンサーを経て、大阪・MBS「よんチャンTV」などテレビ・ラジオで気象解説を担当。京都大学防災研究所で防災気象情報に関する研究に従事し、博士後期課程在学中。
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Instagram●参考文献/『雲の超図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)