空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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空の青さを測る
澄んだ秋晴れの青空を見ると、気分まで爽やかになるようです。その青が、いつもより濃いと感じたり、霞んだように淡いと感じたりすることはないでしょうか。18世紀には、そんな空の色の違いに気づき、青さを「測る」ことを試みた人がいました。
スイスの科学者ソシュールは、高い山では平地よりも空が濃い青色に見えることに関心を持ち、濃さの異なる16段階の青色を並べた「シアンメーター(サイアノメーター)」という器具を考案しました。実際の空の色に最も近い青を選び、その番号を記録するだけという、いたってシンプルなものです。その後、52段階に増やすなど改良を重ね、場所や高度による青色の違いと、それが何によるものなのかを探ろうとしました。
空の青さをめぐる探究は、200年以上経った現代でもさまざまな形で進行中です。空の色は、大気中に浮かぶ微粒子「エアロゾル」の影響が強まると、鮮やかな青色から灰色や黄色がかった色へと変化することが示されています。こうした空の色の変化を数値化し、エアロゾルによる大気の濁り具合との関係を明らかにする研究も行われています。
いつの時代も、人の心を惹きつけてきた魅力的な空の青。そのわずかな違いを測ってみることで、空の科学が広がってきたのです。見慣れた青空もその色の違いに注目すると、新たな発見があるかもしれません。
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空が青く見えるのはなぜ?
写真/荒木健太郎
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/前田 智宏 Tomohiro Maeda気象キャスター・気象予報士・防災士。福井放送アナウンサーを経て、大阪・MBS「よんチャンTV」などテレビ・ラジオで気象解説を担当。京都大学防災研究所で防災気象情報に関する研究に従事し、博士後期課程在学中。
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Instagram●参考文献/ジュネーブ科学史博物館『La mesure du bleu du ciel』URL:https://ducotedumhs.ch/2024/10/17/la-mesure-du-bleu-du-ciel/、『Sixteen shades of blue; the use of a digital camera as a cyanometer』John Hardwick、『The establishment of blue-sky index: how to quantify the aerosol
optical impacts on sky color』Sunan Shen、Jiandong Wang、Chao Liu、Jia Xing、Jiaping Wang、Jing Cai、Zeyuan Tian、Peng Wang、Guangjie Zheng、Yuzhi Jin URL:https://iopscience.iop.org/article/10.1088/1748-9326/ad9340