連載「季節を切り抜く」
10月は「ヴァイオリン」
作・文=濱 直史(立体切り絵作家)食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋……と秋は何をするにも良い季節です。今回は「音楽の秋」を作品で表現してみました。
まずは世界でも特に美しいと言われている実物の形を基に、約30センチの紙製ヴァイオリンを形成。表板に「カノン」の譜面とアール・ヌーヴォーのデザインを融合させた切り絵を施しました。調べてみると、1900年頃のウィーンでは音楽と絵画・彫刻・空間をテーマにした展覧会が開かれていたそうです。音楽と美術を結ぶ歴史に、素敵な偶然を感じます。表板より2ミリ程奥にオリーブ色の用紙を入れ、奥行きと立体感が出るよう仕上げています。見ているだけで、ヴァイオリンの美しい音色が聞こえてきそうですね。
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