空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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十五夜を過ぎてからの月見
2026年9月27日は満月です。お月見といえば十五夜が有名ですが、十五夜を過ぎた後も昔の人々は月を楽しんでいました。
十五夜の翌日は十六夜(いざよい)で、この日の夜に見える月を十六夜の月といいます。昔のことばに、進もうとしても進まないという意味の「いざよう」があります。十五夜よりも月の出の時刻が少し遅くなり、ためらうようにして出てくる月に、昔の人はこの言葉をあてたのかもしれません。
十六夜の翌日は「立待月(たちまちづき)」です。月の出を立って待つことからつけられたとされています。その翌日は「居待月(いまちづき)」。月の出がもっと遅くなり、座って待つことに由来しているそうです。さらに翌日は「寝待月(ねまちづき)」で、月の出る時刻がさらに遅くなるため、寝て待つことから名づけられたそうです。
十五夜から寝待月まで月の出の時刻を調べてみると、1日ごとに30分から40分ほど遅くなるだけですが、わずかな時間の違いから月に関する様々な言葉を作り出した昔の人の感性に、はっとさせられます。
月を見て美しいと思う気持ちに加え、月の出を待つ時間を楽しむことが、気忙しい日々の中で心にゆとりが生まれる秘訣なのかもしれません。
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写真/荒木健太郎
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/津田 紗矢佳 Sayaka Tsuda気象翻訳者・気象予報士・防災士。天気や防災をわかりやすく伝える“気象の翻訳者”として活動中。テレビ朝日「スーパーJチャンネル」など出演。絵本『大あらしだ!ハリケーンがやってくる』(福音館書店)の翻訳を担当。
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Instagram●参考文献/『広辞苑 第五版』新村出編(岩波書店)、国立天文台暦計算室『今日のこよみ』URL:https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/sunmoon.cgi、国立天文台『いろいろな月』URL:https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/B7EEA4CECBFEA4C1B7E7A4B12FA4A4A4EDA4A4A4EDA4CAB7EEA4BFA4C1.html