Q&A 現在地、そしてこれからの想い。2回目の対談を2025年に行ったのち、26年のお二人には大きな転機が訪れました。書籍がイタリアAmazonのスピリチュアル書籍部門1位となった大阿闍梨。休養期間後、3月、4月開催のアイスショーが大盛況だった羽生さん。今の想いをお聞きしました。
休養期間、新たなアイスショー⋯⋯。羽生さん自らが綴る、今想うこと

厳しい修行を乗り越え高みに到達したからこそ、わかり合えることが多いお二人。今回の対談も、笑いあり、真剣なやりとりありで至福のひとときだった。ご紹介しきれなかった内容は改めて別途、お届けする予定。 衣装協力/グッチ(グッチ クライアント サービス)
Q1, 2026年3月の『notte stellata』、4月の『REALIVE』公演について、今改めて想うことをお聞かせください。
「『notte stellata』は毎年公演させていただいておりますが、過去のものとはまた違った緊張感と、想いがありました。東日本大震災から15年を迎えるにあたり、どのように社会に、そして世界に発信していくべきなのか。そして、自分自身もどのように向き合うべきなのか、向き合いたいと思えるのかを考えながら滑っていきました。答えは単純なものではなく、移ろいゆくものだということを前提としたうえで、私の傷が確かにあることを感じ、それらを内包して生きていくのだ、包み隠さず、表現に昇華していくのだと思うことはできました。また、社会や世界に対しても、私自身の傷、そして故郷が負った傷、失ったものを訊かれたら臆せず伝えること。ただ本当に知ってほしいことは、そこからいかに、私たちが防災や減災について学んできたのかを伝えることが一番なのではないかと思いました。いまだに各地で災害等の苦しみを持っている方はたくさんいらっしゃいます。そんな方々のためにできることを見つけ、多くの人が手を差し伸べるきっかけとなれるよう、活動を続けていきたいと感じさせられる公演でした。

『REALIVE』は再始動というイメージで、また、第2部の『Prequel:Beforethe White』は次の「ICE STORY」の前日譚として作り上げていきました。どちらも違った難しさを持っていましたが、今の私でしかできないことをスケートで表現できたのかなというかすかな手応えもありました。ここから進化していけるかは自分次第なので、しっかりと努力を重ねていきたいと思っています」
Q2, 現在、休養とパワーチャージはどのようにされていますか?
「休養とパワーチャージ⋯あまりできていないかもしれません。メンテナンス期間中も含め、ずっとスケートのことや創作のことを考え、勉強していく日々の中に、いろんなお仕事や撮影が入っていて、今は特に休めていないです。ありがたいことだなと思うのと同時に、この忙しさの中で、なんとかうまくならなくてはと思っているので、バランスや時間をうまく使って、練習や本番のための休養を取りたいと思っています」
Q3, ここ最近での、喜怒哀楽トップのことをそれぞれお教えください。「喜」:『REALIVE』を見て、喜んでくださったこと。
「怒」:特に伝えるようなことはあまりないです。
「哀」:『テイルズ オブ ジ アビス』で泣きました。
「楽」:『REALIVE』で、みんなで盛り上がったこと。
Q4, 今、お気に入りの3曲と理由を教えてください。
「慶びの種/Mrs. GREEN APPLE 未完成デイジー/UNIZON SQUAREGARDEN トレモロ/RADWIMPS 生きたいなって、単純に思えた曲たちなので」
Q5, 今思うスケートの魅力、難しさとは?
「全部が難しいです。本当に今まで感覚や何となくの理論でしか視えていなかったのだなと感じる毎日です。フィギュアスケートにはアーティスト面はもちろん、アスリートとしての面もいろんなジャンルが含まれていて、それら一つ一つの知識が少しずつわかるようになってきた今、やっとわかったことや繫がってきたことがたくさんあります。
どれか一つに偏ることじゃなく、すべてができて、かつ、それらを掛け算していくのが、フィギュアスケートの魅力だと思いますし、私はそれらを大切にしていきたいです」
・この特集の記事一覧はこちら>>