空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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災害への備え①自宅の地震対策
9月1日は、関東大震災が発生した日であることなどから「防災の日」とされています。日本全国どこにいても、地震や水害など、災害は起こりうるものです。皆さんのご自宅ではどんな対策をしているでしょうか。今日から3日間、日頃からの備えを解説していきます。
近年の地震被害では、負傷の原因の3〜5割が、屋内での家具類の転倒や落下によるものと言われています。転倒や落下、移動してきた家具などでけがをしたり、逃げ道が塞がれて逃げ遅れたりする危険があるのです。大地震が発生した時、家具は必ず倒れるものと考え、家具類の転倒・落下・移動防止対策(略して「家具転対策」と呼ばれています)を事前に実施することが肝要です。
まず有効な対策は、生活する空間にある家具をできるだけ減らすことです。例えば、リビングなどの生活空間と収納するスペースを分け、本や小物はクローゼットなど備え付けの収納場所に集中させることで、普段生活している空間がより安全になります。次に、家具が倒れる向きを考えてレイアウトを工夫することです。寝る・座る場所の近くにはなるべく家具を置かず、もし置く場合も、自分のいる場所に転倒しないように工夫しましょう。廊下や出入り口を塞がないようにするのも大切です。その上で、家具や家電は固定しましょう。壁や天井、床などに対し、複数の固定器具(つっぱり棒やL型の金具など)を併用すると効果的です。賃貸住宅の場合は、穴を開けずに固定できるグッズを活用するのも良いでしょう。
また、自宅そのものが倒壊する危険がないか、耐震性を確認しておくと安心です。特に、旧耐震基準の1981年5月31日までに建てられた家、今の耐震基準が強化される前の1981年6月1日~2000年5月31日までに建てられた木造住宅などの場合は、自治体などの相談窓口で一度相談してみましょう。万が一被災した場合に備え、自宅の地震保険についても、再確認をお願いします。
家具転対策をまだしていない方はぜひ地震が起こる前に、すでに対策をしている方は今一度、見直すきっかけにしていただけたら幸いです。今できる備えが、いざというとき大きな助けになるかもしれません。
写真/写真AC
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/三上 萌々 Momo Mikami気象予報士・防災士。テレビ高知アナウンサーを経て、現在はフリーアナウンサーとして「TBSNEWS」のニュースキャスターなどを務める。防災・減災のため執筆や講演等に取り組み、全国のJリーグクラブを巡り、サッカーと気候変動について啓発活動を行う。
Instagram●参考文献/東京消防庁『自宅の家具転対策』URL:https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/bou_topic/kaguten/measures_house.html、内閣府『特集 地震発生! あなたの住まいは大丈夫? 耐震補強、家具転倒防止……震災の備えは住居から!』URL:https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h20/09/special_04.html、『防災の超図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、東京消防庁『防災の日と二百十日』URL:https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/learning/elib/qa/qa_59.html