空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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うねり雲/アスペリタス
どんよりとした曇り空で、雲の底が大きく波打って見えることがあります。このような雲にも名前があり、「うねり雲」と呼ばれています。
うねり雲は、雲の部分的な特徴として名付けられた分類名の一つです。
高積雲や
層積雲の雲底に見られることがあり、ラテン語名は表面がでこぼこしていることや、荒々しさを意味する「アスペリタス」です。雲の厚さの違いによって生まれる濃淡や、局所的に鋭く垂れ下がる様子からは、うねる海を連想させられます。
うねり雲が世界気象機関の『International Cloud Atlas(国際雲図帳)』に正式に加えられたのは、比較的最近の2017年です。それまでは雲の愛好家たちに「アスペラトゥス波状雲」のように呼ばれていましたが、一般的に見られる雲の特徴として認められ、うねり雲(アスペリタス)という名前がつけられたのです。
近くで雨が降っているときなどには、うねり雲が観察される場合があります。曇天だからこそ出合える雲を、ぜひ探してみてください。
写真/荒木健太郎
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。
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YouTube●参考文献/『雲の超図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、『雲を愛する技術』荒木健太郎著(光文社)、世界気象機関(WMO)International Cloud Atlas『Asperitas』 URL:https://cloudatlas.wmo.int/en/clouds-supplementary-features-asperitas.html