空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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スコール
「スコール」と聞くとどんな状況をイメージするでしょうか。いきなりザーッと激しく降る熱帯地方の通り雨を想像する方が多いかもしれません。しかし実は、本来スコールは「風」に由来する言葉なのです。
スコール(squall)は、アメリカ気象学会の定義では「数分程度持続する、突発的な強風」とされています。航海用語としては「風や降水、雷などを含めた激しい局地的な嵐全体」のことを指します。風の強まりとともに強い雨を伴うことがあるため、一般には、熱帯での短時間の強い雨という意味で広まっています。
風が強まる現象としては「突風(gust)」もあります。突風とは一時的な強まりのことで、スコールの継続時間が2分以上であるのに対し、突風の継続時間は通常20秒未満と短く、その後は風が弱まるのも特徴です。スコールも突風も、雄大積雲や積乱雲に伴って発生する現象です。特に突風は、竜巻やダウンバースト、ガストフロントによる被害も発生することがあるため、注意が必要です。
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「ガストフロント」について詳しく知る>>気象用語の語源や意味を知ることで、いつもの天気予報や海外の気象ニュースも、少し違った視点で見られるようになるかもしれません。
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写真/荒木健太郎
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/三上 萌々 Momo Mikami気象予報士・防災士。テレビ高知アナウンサーを経て、現在はフリーアナウンサーとして「TBSNEWS」のニュースキャスターなどを務める。防災・減災のため執筆や講演等に取り組み、全国のJリーグクラブを巡り、サッカーと気候変動について啓発活動を行う。
Instagram●参考文献/『すごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、American Meteorological Society『gust』URL:https://glossary.ametsoc.org/wiki/gust/、American Meteorological Society『squall』URL:https://glossary.ametsoc.org/wiki/squall/