空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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花火と月の色の変化
夏の夜空を鮮やかに彩る花火。華やかなショーのさなか、ふと月に目をやると、月が赤く見えることがあります。花火と月の色にはどんな関係があるのでしょうか。
そもそも月は自分自身で光ってはいません。しかし、地上から月が白色などに光って見えるのは、太陽の光が月で反射して、私たちの目に届くためです。月の高度が低いときには、月が赤く見える場合があります。これは、月光が大気の層を通る距離が長くなると、光が空気分子やちりなどに当たって赤い光だけが残るようになる「レイリー散乱」が起こるためです。
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「レイリー散乱」について詳しく読む>>では、なぜ花火が上がったときに月が赤っぽく見えることがあるのでしょうか。その理由には「花火の煙」が深く関係しています。花火の煙には様々な物質が高い濃度で含まれています。その煙が月にかかると、月の高度が高くてもレイリー散乱が強まり、月光のうち赤い光だけが地上に届くようになり、月が赤く見えるようになるのです。
花火大会の夜には、ぜひ月がどこにあるかも気にしながら空を見上げてみてください。普段は見られないような、高い空で赤く輝く月に出合えるかもしれません。
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写真/荒木健太郎
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/三上 萌々 Momo Mikami気象予報士・防災士。テレビ高知アナウンサーを経て、現在はフリーアナウンサーとして「TBSNEWS」のニュースキャスターなどを務める。防災・減災のため執筆や講演等に取り組み、全国のJリーグクラブを巡り、サッカーと気候変動について啓発活動を行う。
Instagram●参考文献/新潟県立自然科学館科学館日記『月って何色?』URL:https://sciencemuseum.jp/cp-bin/wordpress/2026/03/01/月って何色?/