空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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100年前の気温
近年の暑さは異常だとニュースでよく見聞きしますが、100年前の夏はどうだったのでしょうか。実際に観測されたデータとともに、タイムトラベルをしてみたいと思います。
100年前の1926年は、元号が大正から昭和へと変わった節目の年です。明治神宮外苑が完成し、川端康成が『伊豆の踊子』を発表した年でもあります。この年、東京都心で観測されたデータを見てみると、35℃以上の猛暑日は年間で3日、30℃以上の真夏日は40日でした。対して、2025年は猛暑日が年間で29日、真夏日は88日と大きく状況が異なっています。東京だけでなく、全国的に気温の高い日が増えていることがわかっています。気象庁の統計によると、統計期間の1910~2025年で、猛暑日は100年あたり2.9日、真夏日は10日と、それぞれ増えています。その背景には地球温暖化の影響がありますが、それでも、2025年は数十年に一度の稀な高温だったと考えられています。
100年前も確かに暑い日はありました。でも、毎日ではありません。いまの私たちが暮らすのは「暑さも災害級」と言われる時代です。その時代に即した暑さ対策を選択していかなければなりません。
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写真/荒木健太郎
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/津田 紗矢佳 Sayaka Tsuda気象翻訳者・気象予報士・防災士。天気や防災をわかりやすく伝える“気象の翻訳者”として活動中。テレビ朝日「スーパーJチャンネル」など出演。絵本『大あらしだ!ハリケーンがやってくる』(福音館書店)の翻訳を担当。
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Instagram●参考文献/キッズネット『いずのおどりこ【伊豆の踊子】』URL:https://kids.gakken.co.jp/jiten/dictionary01200202/、気象庁『大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化』URL:https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/extreme/extreme_p.html、明治神宮外苑『年表』URL:https://www.meijijingugaien.jp/history/chronology.html、気象庁『令和7年夏の記録的な高温と7月の少雨の特徴およびその要因等について ~異常気象分析検討会による分析結果の公表~』URL:https://www.jma.go.jp/jma/press/2509/05b/kentoukai20250905.html