連載「心をほどく、和の調べ」 8月は「奄美三線(あまみさんしん)」
選=日本和楽器普及協会
文=森田美咲(奄美三線演奏家・唄者)三線は、14~15世紀に中国から琉球、そして奄美へと伝わった楽器で、奄美三線と沖縄三線の2種類に大きく分けられます。
奄美三線は、その民謡に裏声を用いた高い音程の楽曲が多く、沖縄三線と比べて弦が細く高音が出る造りになっています。また、撥(ばち)には竹やプラスチックなど多彩な素材が用いられます。弦を叩くような激しい奏法も多く、胴部は耐久性の観点から、沖縄三線のようにニシキヘビの本皮張りではなく、通常は人工皮が使われます。
古来、三線は男性が奏で女性が唄うものでしたが、現在は老若男女を問わず、弾き唄う姿が一般的になりました。南の島の暮らしに結び付いた唄と三線の音色は、琉球に吹く風とコバルトブルーの海を想起させます。
舞楽において、主に舞人が登場(登台)または退場する際に奏される「古楽乱声(こがくらんじょう)」。何かを呼び覚ますような響きを宿している。
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