連載「絹糸に託すいのちの輝き」
8月「希望」
日本刺繡・文=草乃しずか(日本刺繡作家)希望に満ちた人生──。私の好きな言葉です。
今、振り返ってみると、私の人生も常に希望的観測で、一歩一歩、歩いてきたように思います。いわゆる「プラス思考」ですが、その方が私にとって生きやすく、運命も開くような気がします。
例えば、何かに失敗したとき、それをどうにか転回して、ひとつの良い経験にすれば、その失敗は「希望」になります。また、どうにもできないほど辛い思いをしたときは、その事実を受け入れる勇気を持ち、その中に少しでも明るい光を見つけることができれば、これもまた「希望」になります。
年を重ねると、思いが深くなりますが、人生の終わりに近づくことも事実です。これからの日々も、希望で輝く表情でありたいと願うばかりです。

真夏の太陽に向かって堂々と咲き誇るひまわり。中心部分は、しっかりと匹田ぬいでまとめ、風に揺れる花びらは、艶のある釜糸で地引きぬいに。そして、大きな葉は、太陽の光線にキラキラ光るよう銀糸の菅ぬいにしました。
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