空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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太平洋高気圧/チベット高気圧
2026年から、最高気温が40℃以上の日は「
酷暑日」と定義されました。日本に厳しい暑さをもたらす原因に、二つの高気圧があげられます。
一つは「太平洋高気圧」です。南の海の高気圧なので、蒸し暑い空気を持っています。そしてもう一つが「チベット高気圧」です。チベット高気圧は、ユーラシア大陸のチベット高原周辺に現れる高気圧です。太平洋高気圧よりも高い空が主力範囲で、こちらも暖かい空気を持っています。日本の上空が、太平洋高気圧とチベット高気圧の二つの高気圧に覆われると、地上から高い空まで高気圧で覆われることになります。
高気圧圏内の上空には下降気流があり、空気は下降する際に圧縮されて温度が上がる性質があります。このため、二つの高気圧に覆われると、高い空から低い空に向かって空気が圧縮されて高温となり、地上では著しい高温になることがあるのです。
2025年8月5日に、全国14地点で40℃以上が観測されたときも、太平洋高気圧とチベット高気圧が日本の上空で重なっていました。極端な高温が予想されているときは熱中症の危険度も高まります。熱中症警戒アラートなどの情報を上手く使って、暑さ対策を万全にしてください。
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写真/荒木健太郎
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/津田 紗矢佳 Sayaka Tsuda気象翻訳者・気象予報士・防災士。天気や防災をわかりやすく伝える“気象の翻訳者”として活動中。テレビ朝日「スーパーJチャンネル」などに出演。絵本『大あらしだ!ハリケーンがやってくる』(福音館書店)の翻訳を担当。
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Instagram●参考文献/気象庁「令和7年夏の記録的な高温と7月の少雨の特徴およびその要因等について」 URL:https://www.jma.go.jp/jma/press/2509/05b/kentoukai20250905.pdf