空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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偏西風
夏休みは旅行を計画されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。飛行機を使う機会があれば、ぜひフライト時間に注目してみてください。
実は飛行機の場合、同じ区間でも行きと帰りでフライト時間が大きく異なることがあります。例えば、8月に東京・羽田空港からニューヨークのジョン・F・ケネディ空港へ向かう場合、行きは13時間ほどなのに対し、帰りは14時間程度で、行きの方がおよそ1時間も短いのです。
フライト時間の長短を左右するのは、上空の強い西風である偏西風です。行きは偏西風が追い風となって飛行機を後押ししてくれますが、帰りは偏西風が飛行機にとっては向かい風となってしまいます。このため、フライト時間に差が生まれてしまうのです。冬になると、日本やヨーロッパなど北半球の中緯度上空では偏西風が強まるため、差が大きくなりやすいです。12月の羽田空港とジョン・F・ケネディ空港間だと、行きと帰りで2時間近くも差が出てしまいます。
フライト時間が短いと目的地に早く到着できて嬉しいですし、長くても機内での時間を充実させることができます。長くなった分は、ぜひ飛行機の窓から非日常の景色をお楽しみください。
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写真/荒木健太郎
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/津田 紗矢佳 Sayaka Tsuda気象翻訳者・気象予報士・防災士。天気や防災をわかりやすく伝える“気象の翻訳者”として活動中。テレビ朝日「スーパーJチャンネル」などに出演。絵本『大あらしだ!ハリケーンがやってくる』(福音館書店)の翻訳を担当。
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Instagram●参考文献/OnTrip JAL「フライト時間は季節によって違う!? 旅がもっと楽しくなる飛行機×気象雑学」URL:https://ontrip.jal.co.jp/jalstyle/17753212#content-17753212-ahd1、『もっとすごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、ANA公式サイトURL:https://www.ana.co.jp/、JAL公式サイトURL:https://www.jal.co.jp/jp/