空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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登山と気温の変化
夏休みに日本の最高峰・富士山の登山にチャレンジされる方もいらっしゃるかもしれません。そんな方に気にかけておいてほしいのは、地上が連日の猛暑でも、高い山の上ではまったく異なる世界が広がっているということです。
一般的に、高度が高くなるにつれて気温が下がり、1キロメートルごとに6.5℃下がるとされています。これに当てはめてみると、例えば地上で35℃あったとしても、富士山頂(3776メートル)では地上より25℃ほど低い10℃になります。これは、東京の1月上旬の最高気温と同じくらいです。
2025年8月、実際に富士山頂で観測された気温を見てみると、最も高い気温は8月26日の14.0℃、最も低い気温は8月9日に観測された1.3℃です。
さらに、山の上は地上に比べて風が強く吹いています。風速1メートルで体感温度は1℃下がると言われており、風によってさらに寒く感じられ、8月とはいえ猛暑とは無縁の世界が広がっているでしょう。
富士山に限らず、標高の高い山の上は地上とは気象状況が全く異なっています。登山を計画されている方は、気温の変化や天気への対策を入念にして、楽しく安全なレジャーにしましょう。
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山の周辺の空に浮かぶ「吊るし雲」。出合ったら天気の崩れに注意
写真/荒木健太郎
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/津田 紗矢佳 Sayaka Tsuda気象翻訳者・気象予報士・防災士。天気や防災をわかりやすく伝える“気象の翻訳者”として活動中。テレビ朝日「スーパーJチャンネル」などに出演。絵本『大あらしだ!ハリケーンがやってくる』(福音館書店)の翻訳を担当。
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Instagram●参考文献/気象庁『富士山(山梨県)2025年8月(日ごとの値)』URL:https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/daily_s1.php?prec_no=49&block_no=47639&year=2025&month=8&day=&view=