空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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暑さ指数
2026年の7月23日「大暑」は、「二十四節気」で暑さが最も極まる頃とされています。今回の記事では、夏になるとニュースなどでよく見聞きする「暑さ指数」について、詳しく解説します。
熱中症の危険性は、実は気温だけでは判断できません。暑さ指数(湿球黒球温度:Wet Bulb Globe Temperature、略してWBGT)とは、熱中症を予防することを目的にアメリカで提案された指標です。日本では現在、熱中症警戒アラートなどの判断の目安となっているほか、日常生活や運動をするときの指針にもなっています。暑さ指数は、人間の熱バランスに影響の大きい「気温」「湿度」「輻射熱(ふくしゃねつ)(地面や建物から出ている熱)」=1:7:2の比率で計算されます。このように暑さ指数には、気温や輻射熱よりも、湿度が最も大きく影響するのです。
暑さ指数の高さによって、危険度が5段階のレベルで表現されます。暑さ指数28以上(参考:気温31℃以上)は上から2番目のレベル「厳重警戒」に位置づけられ、激しい運動は中止。炎天下を避け、室温の上昇に注意が必要です。暑さ指数31以上(参考:気温35℃以上)は最も上のレベル「危険」で、運動は原則中止が推奨されます。外出はなるべく避けて、涼しい室内で過ごしましょう。
さらに、暑さ指数が33以上になると、熱中症の危険性が極めて高く、「熱中症警戒アラート」が発表されます。外出はなるべく控え、冷房を使用してこまめに水分補給するなど、暑さから自分の身を守りましょう。都道府県内の暑さ指数が発表されている全地点で、翌日の指数が35に達する場合などには「熱中症特別警戒アラート」が発表され、過去に例がないほど危険な暑さになり、命を守るよう呼びかけられます。
暑さ指数や熱中症警戒アラートは、環境省ウェブサイト「熱中症予防情報サイト」で誰でも確認することができます。住まいの地域を登録すると、アラートが発表されたときに通知が届くサービスもあり、情報にいち早く気付くことができるためおすすめです。
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写真/荒木健太郎
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/三上 萌々 Momo Mikami気象予報士・防災士。テレビ高知アナウンサーを経て、現在はフリーアナウンサーとして「TBSNEWS」のニュースキャスターなどを務める。防災・減災のため執筆や講演等に取り組み、全国のJリーグクラブを巡り、サッカーと気候変動について啓発活動を行う。
Instagram●参考文献/環境省熱中症予防情報サイト『暑さ指数(WBGT)について学ぼう』URL:https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_lp.php、『すごすぎる天気の図鑑 防災の超図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、国立天文台『二十四節気』URL:https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/faq/24sekki.html