空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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高齢者と子どもは熱中症に注意
体調が悪くなり、最悪の場合、命を落とすこともある熱中症。2025年5~9月に熱中症によって救急搬送された人の数は、約10万人にのぼります。特に注意が必要な、高齢者と小さな子どもの熱中症対策について解説します。
まず高齢者では、年齢とともに発汗による体温調節機能は衰え、暑さを感じにくくなるため、熱中症の危険性が高くなります。実際、熱中症で亡くなる人の約8割が65歳以上というデータもあります。高齢者の熱中症は半数以上が自宅で発生しているため、昼夜を問わずに冷房を使用し、水分補給をこまめにすることが何より重要です。もし離れて暮らす家族がいる場合には、電話などで部屋の状況や体調を確認すると安心です。
小さな子どもも注意が必要です。晴れた日中は日射の影響で地面に近いほど気温が上がります。そのため、小さな子どもが歩く高さやベビーカーでは、大人の高さよりも熱中症の危険性が高まります。また、子ども自身が体調の変化に気付かないことや、うまく言葉で伝えられないことがあるため、屋内外問わず汗のかき方や顔色の変化を気にかけましょう。「つかれた」「ねむい」という言葉が、熱中症のサインの場合もあります。
健やかに夏を過ごすために、熱中症のリスクが高い高齢の方や小さな子どもには、周りの人の見守りや声かけが大切です。注意点や予防法を事前に把握し、少しでも熱中症の症状が見られたら涼しい場所で身体を冷やすなど、早めに対処するようにしましょう。
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写真/荒木健太郎
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/三上 萌々 Momo Mikami気象予報士・防災士。テレビ高知アナウンサーを経て、現在はフリーアナウンサーとして「TBSNEWS」のニュースキャスターなどを務める。防災・減災のため執筆や講演等に取り組み、全国のJリーグクラブを巡り、サッカーと気候変動について啓発活動を行う。
Instagram●参考文献/『すごすぎる天気の図鑑 防災の超図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、環境省 熱中症予防情報サイト『熱中症環境保健マニュアル2022』URL:https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_manual.php、厚生労働省『熱中症による死亡数 人口動態統計(確定数)より』URL:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/necchusho24/index.html、消防庁『令和7年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況』URL:https://www.soumu.go.jp/main_content/001037757.pdf