空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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虹のふもと
7月16日は、7と16で「なないろ=七色」と読む語呂合わせなどから、「虹の日」と呼ばれています。空にかかる大きな虹を見つけたとき、「虹のふもとへ行ってみたい」「虹の下をくぐってみたい」と一度は思ったことがあるかもしれません。ただ、残念ながら私たちは虹をいくら追いかけても、近づくことはできないのです。
虹は、太陽とちょうど反対側の位置にあり、自分の影が伸びた先にある対日点(たいじつてん)を中心に、円の形をしています。ある方向の地平線から反対側の地平線までを180度としたとき、空の見かけ上の大きさを視角度(しかくど)と言い、対象物に向かって腕をまっすぐ伸ばしたときの手のひら1つ分の幅が、視角度約20度に相当します。私たちが太陽を背にしたとき、
主虹(しゅこう)は、対日点から視角度42度(手のひら約2つ分)の位置に現れます。つまり、地上から見える虹の向きはどこにいても変わらないため、物理的に虹に近づくことはできないのです。
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主虹と副虹がつくる「ダブルレインボー」>>ただ、高倍率のカメラやスマートフォンで虹をズームしてみると、鮮やかな虹のふもとを撮影することができます。また、太陽を背にして、手を上に伸ばしたあたりに霧吹きで水を吹きかけてみると、目の前に虹をつくることができます。
雨上がりの空にかかる虹を見つけたら、虹のふもとへ行くことは叶わずとも、ひとときの美しさを記憶や写真に残してみましょう。
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写真/荒木健太郎
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/三上 萌々 Momo Mikami気象予報士・防災士。テレビ高知アナウンサーを経て、現在はフリーアナウンサーとして「TBSNEWS」のニュースキャスターなどを務める。防災・減災のため執筆や講演等に取り組み、全国のJリーグクラブを巡り、サッカーと気候変動について啓発活動を行う。
Instagram●参考文献/『雲を愛する技術』荒木健太郎著(光文社)、『すごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、一般社団法人日本記念日協会『虹の日』URL:https://www.kinenbi.gr.jp/