カルチャー&ホビー

私たちの暮らしを見守る宇宙の「ひまわり」。7月14日はひまわりの日

2026.07.14

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

気象衛星「ひまわり」

青空の下、力いっぱい咲き誇る夏の象徴の花、ひまわり。宇宙には、1年中働く「ひまわり」があります。その日本初の静止気象衛星「ひまわり1号」の打ち上げを記念して、7月14日は「ひまわりの日」と名付けられました。

気象衛星ひまわりは、赤道の上空約3万6000キロメートルの軌道に位置しています。地球の自転と同じ速度で周回しながら地球を観測し、日々の天気予報などに欠かせない情報を提供しているのです。特に、地上での観測が困難な海洋や山岳地帯の観測、台風の監視などの役割も担っています。

様々あるひまわりの衛星画像のうち「可視画像」は、雲や地表面で反射した太陽光を観測しており、雲が厚いほど強く光を反射して白く映ります。「赤外画像」は、雲や地表面などから放射される赤外線を観測しており、雲頂の高度が高いほど温度が低くなるため、白く映ります。「トゥルーカラー再現画像」という人間の目で見た色に補正した画像もあります。


現在はひまわり9号とひまわり8号(待機運用)の2機体制で観測を行っていて、2030年度ごろを目処に、ひまわり10号が打ち上げられる予定です。ひまわり10号に搭載される予定の最新技術「赤外サウンダ」は、水蒸気などの大気の構造を3次元に観測でき、線状降水帯や台風などの予測精度の向上が期待されています。

気象庁ウェブサイト「気象衛星ひまわり」やNICT「ひまわりリアルタイムWeb」では、最新の衛星画像を見ることができます。防災や天気予報などを通して生活を支え、いつも宇宙から見守ってくれているひまわり。ひまわりの日には空を見上げ、その働きぶりに感謝の思いを巡らせてみるのも良いかもしれません。

写真/気象庁

写真/気象庁


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/三上 萌々 Momo Mikami
気象予報士・防災士。テレビ高知アナウンサーを経て、現在はフリーアナウンサーとして「TBSNEWS」のニュースキャスターなどを務める。防災・減災のため執筆や講演等に取り組み、全国のJリーグクラブを巡り、サッカーと気候変動について啓発活動を行う。Instagram

●参考文献/気象庁『気象衛星の役割』URL:https://www.data.jma.go.jp/sat_info/himawari/role.html、三菱電機『次期静止気象衛星(ひまわり10号)』URL:https://www.mitsubishielectric.co.jp/society/space/satellite/observation/himawari10.html、気象庁『ひまわり10号の整備状況等について』URL:https://www.data.jma.go.jp/sat_info/himawari/kondan/kai11/shiryou11_1.pdf

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