カルチャー&ホビー

竜巻はなぜ発生する? どのようなときに危険なのか改めて確認を

2026.07.13

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

竜巻の仕組み

家屋の倒壊や車の転倒など、短時間で大きな被害をもたらす恐れのある竜巻は、夏から秋にかけて、特に多くなります。

竜巻は、積乱雲の底から漏斗状の雲が垂れ下がって地上に達した、激しく回転する渦巻きのことです。フィギュアスケート選手は、しゃがんでいるときよりも立ち上がってスピンしているときに回転半径が小さくなって回転が速くなります。これと同じように、竜巻も、積乱雲による強い上昇気流によって、渦が引き伸ばされて回転が強まることで発生します。

日本では沿岸部で発生することが多く、台風や寒冷前線、低気圧などに伴って季節を問わず発生します。特に、積乱雲や台風の多い7月から11月にかけて発生しやすい傾向にあります。また、日本海側では冬でも積乱雲が発生しやすく、海岸平野部などで多く発生しています。


「真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる」「雷の音が聞こえる」「急に冷たい風が吹いてくる」など、発達した積乱雲が接近する兆しがある場合は、竜巻も発生する恐れがあります。特に、雲の底に漏斗状の雲が現れたら、竜巻がいつ発生してもおかしくない状況です。

竜巻の可能性が高まると、気象庁から「気象防災速報(竜巻注意/竜巻目撃)」が発表されるほか、気象庁ウェブサイト「雨雲の動き」では、危険な地域を「竜巻発生確度」で確認できます。もし竜巻が発生した場合は、すぐに頑丈な建物内などに避難し、屋内ではカーテンを閉めて窓から離れ、身を守りましょう。

写真/NOAA

写真/NOAA


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/三上 萌々 Momo Mikami
気象予報士・防災士。テレビ高知アナウンサーを経て、現在はフリーアナウンサーとして「TBSNEWS」のニュースキャスターなどを務める。防災・減災のため執筆や講演等に取り組み、全国のJリーグクラブを巡り、サッカーと気候変動について啓発活動を行う。Instagram

●参考文献/『すごすぎる天気の図鑑 防災の超図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、気象庁『竜巻等の突風データベース』URL:https://www.data.jma.go.jp/stats/data/bosai/tornado/index.html、気象庁『防災気象情報の改善について』URL:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/keiho-update2026/pdf/outline_info2026.pdf

監修/荒木健太郎 文/三上萌々 協力/太田絢子、佐々木恭子、鈴木幸花、津田紗矢佳

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