空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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台風の予報円
台風シーズンになると、テレビやインターネットなどで、台風情報を目にする機会が増えます。今回の記事では、中でも、「台風の大きさ」と誤解されやすい「予報円」について、解説します。
予報円とは、台風進路予報で予報時刻に台風の中心が入る確率が70%の円のことです。台風の大きさや強さは円で表現することはなく、中心気圧や最大風速とともに別途発表されます。予報円の中心を結ぶ線が表示されることがありますが、これは単に円の中心を結んだ線なので、台風の進路を表しているわけではないことにも注意です。
予報円が大きいほど、進路予報は変わりやすく、予報円が小さいほど、台風がその進路を進む確率が高いことを表しています。先の時間ほど円が大きくなっているのは、進路予測の不確実性が時間とともに大きくなるということを意味します。
台風情報が発表されたら、予報円が大きい場合は最新の台風情報をこまめにチェックするようにしましょう。また、予報円が小さい場合は、自分のいる場所が台風の進路のどこにあたるかを確認し、台風への備えを改めて確認することが大切です。
写真/気象庁
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/三上 萌々 Momo Mikami気象予報士・防災士。テレビ高知アナウンサーを経て、現在はフリーアナウンサーとして「TBSNEWS」のニュースキャスターなどを務める。防災・減災のため執筆や講演等に取り組み、全国のJリーグクラブを巡り、サッカーと気候変動について啓発活動を行う。
Instagram●参考文献/『すごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、『すごすぎる天気の図鑑 防災の超図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)