カルチャー&ホビー

「千賀」という名字のルーツは?じつは徳川家康も関係しています

2026.08.20

  • facebook
  • line
  • twitter

墨アート製作/越智まみ

名字の世界 姓氏研究家の森岡 浩さんが日本人の名字を紹介します。あなたの意外なルーツが分かるかも?知れば知るほど面白い、名字の世界をお届けします。連載一覧はこちら>>

千賀(せんが)

「千賀」という名字を見たことがあるでしょうか。大リーグで活躍している千賀滉大投手のほか、アイドルにもいますからメディアで見たことはあると思いますが、実際に会ったことのある人は少ないのではないでしょうか。

名字ランキングでは3000位以内というメジャーな名字の範疇に入っているものの、愛知県、岐阜県、京都府の3府県に集中しており、その他の地域では少ないのです。しかも、愛知県では三河地域、岐阜県では東濃地域、京都府では丹後地域に集中しており、この3府県でも他の地域ではあまり多くありません。

「千賀」は地名由来の名字です。ところが、ルーツとなった地名は前記の3地区ではなく、志摩国答志郡千賀、現在の三重県鳥羽市千賀町です。この地域の水軍大名として知られた九鬼氏の一族で、当初は越智氏を称し、のちに地名から千賀氏に改称しました。


室町時代には九鬼氏とともに伊勢北畠氏に従い、戦国時代に重親が尾張国知多郡師崎(現在の愛知県知多郡南知多町)に移って徳川家康に仕え、船奉行となっています。

家康が関東に入国すると相模国三浦郡三崎(現在の神奈川県三浦市)に転じ、関ヶ原合戦では水軍を率いて師崎で西軍の後方撹乱を退けたことから、戦後同地を与えられています。

そして、養子信親は大坂の陣でも水軍を率いて活躍し、直系は以後代々尾張藩の船奉行となりました。幕末の信立は尾張藩の重臣として活躍しています。

なお、東京では「ちが」とも読みます。

・ほかの名字の由来も見る>>


森岡浩/Hiroshi Morioka
姓氏研究家。1961年高知県生まれ。早稲田大学政経学部在学中から独学で名字の研究をはじめる。長い歴史をもち、不明なことも多い名字の世界を、歴史学や地名学、民俗学などさまざまな分野からの多角的なアプローチで追求し、文献だけにとらわれない研究を続けている。著書は「全国名字大辞典」など多数。

墨アート製作 書家・越智まみ(https://esprit-de-mami.com/
  • facebook
  • line
  • twitter

12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2026 / 08 / 20

他の星座を見る

Keyword

注目キーワード

Pick up

注目記事
12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2026 / 08 / 20

他の星座を見る