空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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ストロベリームーン
6月の満月は「ストロベリームーン」と呼ばれることがあり、野イチゴの実る季節の満月ということに由来しているそうです。一方、インターネット上ではストロベリームーンが真っ赤な月であるかのように誤解させるような不適切な記事が出回ることがあります。
赤い月は、晴れていれば月の出後や月の入り前の、月が低い空にいるときに頻繁に観察できます。月が赤く見えるのは夕焼けや朝焼けと同じで、月光が大気の層を通る際に波長の長い赤い光だけが残るレイリー散乱が起こるためです。満月に限らず、新月以外ではどのような月齢でも見られ、月が空高く昇ると白い色に輝きます。
狙って赤い月を見るためには、自分のいる地域で月の出と月の入りがいつなのかを調べるのがポイントです。位置情報から月の出の時刻がわかるスマートフォンのアプリや、国立天文台ウェブサイト「暦計算室」などから確認できます。月の出の場合、月の出の時刻から5~20分間くらいが観察のチャンスです。
観察前には、自分のいる地域の天気予報も要チェックです。気象庁ウェブサイト「天気分布予報」で3時間毎の天気の分布がわかるので、大まかな天気も確認して観察に臨みましょう。今夜の満月の月の出の時刻は、関東地方では19時30分過ぎ頃です。晴れている地域では、ストロベリーだからではなくレイリー散乱によって赤くなった月が見られるか、ぜひ月の出後の東の空を眺めてみましょう。
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写真/荒木健太郎
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。
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YouTube●参考文献/国立天文台『暦計算室』https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/、『最高にすごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、『すごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、気象庁『天気分布予報』URL:https://www.jma.go.jp/bosai/wdist/