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集中豪雨の原因となる「線状降水帯」。大雨の危険性を再確認し安全への備えを

2026.06.26

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

線状降水帯

梅雨末期には大雨による深刻な水害が発生することがあります。特に注意したいのが「線状降水帯」による集中豪雨です。

そもそも集中豪雨とは、同じような場所で数時間にわたり強く降り、百ミリから数百ミリの雨量をもたらす雨のこと。通常、一つの積乱雲は数十ミリ程度の雨量の雨をもたらすといわれており、積乱雲が通過すると通り雨になります。しかし、風上側で積乱雲が次々と発生し続けるなどすると、狭い範囲に長時間強い雨が降り続き、集中豪雨が起こることがあります。このときの積乱雲のまとまりや線状の雨域のことを線状降水帯と呼んでいます。

日本で発生する集中豪雨の約7割は線状降水帯によるものといわれており、線状降水帯は特に西日本の太平洋側や九州で発生しやすいという研究があることに加え、東日本や北日本などでも確認されています。つまり、全国どこでも起こり得ます。ひとたび線状降水帯が発生すると急激に状況が悪化する可能性があり、とても危険な現象です。


気象庁は線状降水帯の発生が見込まれる場合には、半日ほど前から注意を促す情報を発表しており、2026年からは新たに3時間ほど前から「線状降水帯直前予測」の情報を発表しています。梅雨の季節に大雨が予想されるときには、状況が急変しても身の安全を確保できる備えが大切です。この機会に、大雨への日頃の備えを再確認してください。

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写真/NASA

写真/NASA


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki
気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。XYouTube

●参考文献/『最高にすごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、『すごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)

監修/荒木健太郎 文/佐々木恭子 協力/太田絢子、鈴木幸花、津田紗矢佳、三上萌々

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