カルチャー&ホビー

雨粒が王冠のように見える! スマホのスロー撮影モードで美しい雨を撮ろう

2026.06.24

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

雨粒のスロー撮影

雨の日に水たまりをよく見てみると、雨粒が水面に落ちた瞬間、水しぶきが美しい王冠の形をしていることがあります。これは「ミルククラウン」と呼ばれる現象です。

ミルククラウンは流体力学で説明される現象で、水滴が水面に落下する際に王冠状に跳ね上がるというものです。水滴の衝突で円環状の水膜ができて厚みが増し、そこに突起部が複数できて表面張力によって突起部の先端が丸まって離れることで発生します。

短い時間で発生するため、これまで専用のカメラでないと撮影できないと思われていましたが、現在ではスマートフォンでも簡単に撮影できます。雨が降っている日の水たまりに近づき、スマ-トフォンのスロー撮影モードでズームして水面に落下する雨粒の様子を数秒間撮影します。肉眼でも観察できますが、スローではミルククラウンが生まれる様子がよくわかります。


ミルククラウンの様子は雨の強さによっても変化し、表面張力で水面上をコロコロと転がる小さな雨粒も見られます。スマートフォンやカメラが濡れないように注意しながら、雨の美しさを楽しんでみてください。

写真/荒木健太郎

写真/荒木健太郎


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/三上 萌々 Momo Mikami
気象予報士・防災士。テレビ高知アナウンサーを経て、現在はフリーアナウンサーとして「TBSNEWS」のニュースキャスターなどを務める。防災・減災のため執筆や講演等に取り組み、全国のJリーグクラブを巡り、サッカーと気候変動について啓発活動を行う。Instagram

●参考文献/『雲を愛する技術』荒木健太郎著(光文社)、「日本製鉄技報」第426号『ミルククラウンの数値解析』岡田信宏・髙谷幸司URL:https://www.nipponsteel.com/tech/report/pdf/426-15.pdf

監修/荒木健太郎 文/三上萌々 協力/太田絢子、佐々木恭子、鈴木幸花、津田紗矢佳

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