空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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梅雨末期は大雨になりやすい
梅雨は大雨による災害の起こりやすい季節です。特に、梅雨末期にあたる6月下旬から7月上旬頃は、大雨による災害に注意が必要です。梅雨のなかでも末期に災害が起こりやすいのはなぜでしょうか。
梅雨の終わりに近づくと、前線の南側には夏の気団を伴う太平洋高気圧が強く張り出してきます。太平洋高気圧に伴う暖気は気温が高く水蒸気を多く含むことができるので、高気圧の縁を回る風によって多量の水蒸気が前線に流れ込むようになります。水蒸気は雲や雨の元であるため、気温が高く水蒸気の流入量が多くなる梅雨末期には、梅雨前線による大雨が起こりやすくなるのです。
梅雨前線による大雨は西日本でよく発生していますが、東日本や北日本でも大雨は起こります。実際、東~北日本の日本海側でも、前線の停滞によって大規模な水害が何度も発生しています。気象庁によって梅雨が定義されていない北海道でも、前線の停滞で大雨による災害が起こっています。
このような大雨には、日頃からの備えが大切です。梅雨末期の大雨に対して、自分には関係ないと思わずに、改めて備えを確認するようにしてください。
写真/NASA
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。
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YouTube●参考文献/『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』荒木健太郎・太田絢子・佐々木恭子著(日本文芸社)、『もっとすごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)