カルチャー&ホビー

世界で「梅雨」がある地域はどこ? 6月の空模様を比べる

2026.06.21

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

世界の6月の気候

日本の6月といえば、じめじめとした梅雨の季節。一方、欧州では「ジューンブライド」「6月に結婚する花嫁は幸せになる」という言い伝えがあるように、結婚式のベストシーズンとして人気があります。人気の理由の1つに、気候が挙げられます。世界で6月はどんな気候や天気なのでしょうか。

世界には、雨季がある地域、年中雨が多い地域、乾燥した地域など、様々な気候があります。ただ、日本のような梅雨は欧州にはなく、東アジア特有のもの。日本や韓国、中国など、限られた地域にしか存在しません。例えば、韓国では梅雨のことをチャンマ、中国ではメイユと言います。一方、欧州、特に地中海地域では、一般的に6月は晴れる日が多く、過ごしやすい時期とされています。

東アジアに梅雨をもたらすのは、春から夏にかけて中国~日本付近に現れる梅雨前線です。梅雨前線は、冷たく湿った気団を持つオホーツク海高気圧と、暖かく湿った気団を持つ太平洋高気圧の境目に現れます。通常は、5月上旬に沖縄が梅雨入りし、夏に向けて太平洋高気圧の勢力が増すとともに梅雨前線も北へ押し上げられ、続々と梅雨入り。7月下旬には東北北部で梅雨明けとなることが多いです。


同じ6月でも、どんよりした梅雨空、気持ちの良い青空など、地域によって全く違う空が広がっています。ただ、結婚式当日がたとえ雨でも、「雨降って地固まる」ということわざの通り、その一日もまた、素敵な思い出となりますように。

写真/荒木健太郎

写真/荒木健太郎


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/三上 萌々 Momo Mikami
気象予報士・防災士。テレビ高知アナウンサーを経て、現在はフリーアナウンサーとして「TBSNEWS」のニュースキャスターなどを務める。防災・減災のため執筆や講演等に取り組み、全国のJリーグクラブを巡り、サッカーと気候変動について啓発活動を行う。Instagram

●参考文献/気象庁『前線の定義と解析(梅雨前線)』URL:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/expert/pdf/tenkizu/05_teigi.pdf 、気象庁 気象研究所『過去100年に観測された梅雨の変化』URL:https://www.mri-jma.go.jp/Dep/clg/hendo/paper/outreach_9.pdf、『もっとすごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)

監修/荒木健太郎 文/三上萌々 協力/太田絢子、佐々木恭子、鈴木幸花、津田紗矢佳

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