カルチャー&ホビー

雲の底から垂れ下がる漏斗状の雲。見かけたらすぐに避難!

2026.06.17

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

漏斗雲(ろうとぐも)

暗い雲の底から、細長い漏斗状の雲「漏斗雲」が伸びてきたら、その雲は竜巻発生の危険が迫っていることを私たちに知らせています。

竜巻は、積乱雲積雲に伴って発生する激しい渦です。風がぶつかるなどして生まれた地上の渦が、積乱雲などの強い上昇気流によって上方へと引き伸ばされると、渦の半径が小さくなり、回転速度が上がります。その過程で発生するのが、雲の底から垂れ下がってくる漏斗雲で、これが地面に達すると竜巻になるのです。

こうして発生した竜巻は、激しい突風を引き起こします。竜巻の強さを表す「日本版改良藤田スケール(JEF)」では、最も弱い階級であっても毎秒25〜38メートルの突風で、屋根の浮き上がりや剥離、自動販売機の横転などが起こります。竜巻がいかに危険な現象であるかがわかります。


竜巻などの激しい突風が発生しやすい気象状況になった場合や、目撃情報があった場合には、気象防災速報(竜巻注意/竜巻目撃)でその状況が伝えられます。大気の状態が不安定と言われる日は、空模様の変化にも注意し、漏斗雲が垂れ下がっているのが見えたら、すぐに頑丈な建物内に避難しましょう。屋内では窓から離れて身を守ってください。

写真/荒木健太郎

写真/荒木健太郎


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki
気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。XYouTube

●参考文献/『雲の中では何が起こっているのか』荒木健太郎著(ベレ出版)、気象庁『日本版改良藤田(JEF)スケールとは』URL:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/tornado1-2-2.html、『防災の超図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)

監修/荒木健太郎 文/佐々木恭子 協力/太田絢子、鈴木幸花、津田紗矢佳、三上萌々

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