空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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梅雨入り・梅雨明けの決め方
平年ではこの時期、各地で気象庁から梅雨入りが発表され、大雨に見舞われることが増えてきます。ところで、なぜ「梅雨入りしました」ではなく「梅雨入りしたとみられる」という少し曖昧な表現で伝えられるのでしょうか。そこには、季節の境目ならではの事情があります。
梅雨は春から夏への移行期間であり、天気は徐々に変化していきます。そのため、梅雨の始まりと終わりは、これまでの天気傾向と数日から一週間程度の予想をもとに判断されます。期間全体の傾向から判断されるため、「みられる」という慎重な言い方になるのです。
さらに、梅雨入り・梅雨明けの発表は、あくまでもその時点での速報的な判断です。9月には春から夏にかけての実際の天候経過に基づき、梅雨の期間を総合的に再検討し、正式に確定します。その結果、当初の発表とは異なる期間に見直されることもあります。
梅雨入り後に晴天が続いたり、梅雨明け後に雨が続いたりすることも、季節の境目ならではの変化です。今年の梅雨は、どのような表情を見せるのか。春から夏へ向かう季節のグラデーションを、感じてみてください。
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写真/荒木健太郎
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。
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YouTube●参考文献/気象庁『昭和26年(1951年)以降の梅雨入りと梅雨明け(確定値)』URL:https://www.data.jma.go.jp/cpd/baiu/index.html、『もっとすごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)