空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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梅雨の性格
雨の降り方が激しい梅雨、しとしと雨が続く梅雨、雨の日が非常に少ない梅雨。年や地域によって梅雨の特徴は異なることがあります。このような梅雨の性格は、主に3つに分類されています。
まず「陽性の梅雨」は、短時間でザーッと強い雨が降ったかと思うと太陽が現れたりするような、雨の降り方の変化が激しい梅雨のことを指します。気温は、例年と比べて高めになる傾向があります。「陰性の梅雨」では、あまり強い雨にはならないものの、曇りや雨の天気が長く続き、気温は低くなることが多いといわれています。さらに、梅雨の期間に雨の日が非常に少なく、降水量も少ない場合は「空梅雨(からつゆ)」と呼ばれます。
梅雨の性格が異なるのは、梅雨の期間を通して梅雨前線の位置や動きなどに違いがあるためです。例えば、梅雨前線が北側に位置することの多かった地域では陽性に、南側に位置することが多かった地域では陰性に、前線活動が不活発になりやすかった場合には空梅雨になりやすいです。
ただ、梅雨の性格によらず、大雨への対策は必要です。例えば、2025年は全国的に梅雨の期間の降水量は少なく、空梅雨だったと言えます。その一方で、鹿児島県では線状降水帯による集中豪雨が発生しました。梅雨という期間を通してみると降水量が少なくても、局地的・短期的に大雨になることがあるのです。
梅雨にも、人のように個性があります。今年はどんな梅雨になりそうか、最新の降水量データを気象庁ウェブサイトなどで確認してみましょう。また、梅雨時の大雨への備えとして、最新の気象情報や天気予報をいつもより気にかけるようにしましょう。
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写真/NASA
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/三上 萌々 Momo Mikami気象予報士・防災士。テレビ高知アナウンサーを経て、現在はフリーアナウンサーとして「TBSNEWS」のニュースキャスターなどを務める。防災・減災のため執筆や講演等に取り組み、全国のJリーグクラブを巡り、サッカーと気候変動について啓発活動を行う。
Instagram●参考文献/気象庁 『2025年(令和7年)の梅雨入りと梅雨明け(確定値)』URL:https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/seasonal/202508/tsuyu2025.pdf、気象庁『季節現象』URL:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kisetsu.html、気象庁『日本の気候変動2025』URL:https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/ccj/2025/pdf/cc2025_shousai.pdf