空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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鉄砲水(てっぽうみず)
夏には、涼を求めて川遊びに出かける機会が増えます。しかし、川には「鉄砲水(てっぽうみず)」という恐ろしい危険が潜んでいることを忘れてはいけません。楽しい思い出を台無しにしないためにも、鉄砲水を知り、しっかりと備えましょう。
まず鉄砲水とは、上流で降った雨などが原因で川の水が急増し、激流となって押し寄せてくる現象です。主な原因には、その川の流域内での大雨や、土砂崩れで川がせき止められた後に決壊するケースなどがあります。土砂や流木を伴うこともありますが、水が主体であることが特徴です。巻き込まれると極めて危険です。
特に注意が必要なのは、自分のいる場所が晴れていながら、流域内で局地的な大雨が発生した場合です。たとえ空が明るくても、流域内の降雨状況次第で水位は一気に上昇します。事前に遊びに行く川の流域を河川財団ウェブサイト「学習用流域デジタルマップ」などで確認し、気象庁ウェブサイト「雨雲の動き」などで周辺の雨の状況をリアルタイムで把握しておくことが非常に重要です。
川の状況は短時間で劇的に変化します。ライフジャケットの着用といった装備の準備はもちろん、こまめに最新の気象情報をチェックし、空の変化や川の濁りにも注意を払いましょう。万全の備えをして、安全に川遊びを楽しんでください。
写真/PIXTA
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。
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YouTube●参考文献/河川財団『学習用流域デジタルマップ』URL:https://www.kasen.or.jp/23327、『最高にすごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、National Weather Service『Flash Flooding Definition』URL:https://www.weather.gov/phi/FlashFloodingDefinition