空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
連載一覧はこちら>>
梅雨の雨を楽しむ
梅雨の季節の雨の日には、外出をためらってしまう方もいるのではないかと思います。今回は、そんな雨の日の外出を楽しむためのコツを一つお伝えしたいと思います。
それが、雨の音です。「ぱらぱら」「ぽつぽつ」「ザーザー」など、雨の音を表現する言葉が様々なように、雨の強さによって雨の音は変わります。雨の日に窓を開けて耳を澄ますと、そのときの雨の状況によって音の違いが分かります。さらに、傘を差して外出すると、傘にあたる雨粒によって耳元で雨の音を聞くことができますし、雨の強さに応じて手に持つ傘への振動も変化します。雨の日の外出は、聴覚、触覚、視覚で雨を楽しめるのです。
雨の強さを知るには、気象庁ウェブサイト「雨雲の動き」が便利です。スマートフォンでリアルタイムの雨の強さが分かるので、そのときの雨の強さとその雨の音がどのようになっているのかを簡単に調べられます。普通は雨を避けるために使われる気象レーダーの情報は、「いま外で傘を差したら面白い音が聞けそうだな」と楽しむためにも利用できます。
雨の日の屋外は、雨の音以外にも非日常の楽しみが多くあります。
雨の匂いや、水たまりの波紋などにも注目すると、私たちの生活がより豊かになることでしょう。雨の日の外出時、皆さんはどこに注目しますか?
写真/荒木健太郎
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
X・
Instagram・
YouTube文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。
X・
YouTube●参考文献/気象庁『雨雲の動き』URL:https://www.jma.go.jp/bosai/nowc/