連載「心をほどく、和の調べ」 6月は「笙(しょう)」
選=日本和楽器普及協会
文=中村華子(笙奏者)中国または東南アジアを起源とし、奈良時代に日本へ伝わったとされる笙。伝説の鳥、鳳凰が羽を休めた姿にたとえられ、「鳳笙(ほうしょう)」とも呼ばれる。
竹管の根元には、それぞれ響銅(さはり)という金属のリードが付いており、そこが振動して音が鳴る仕組みだ。吹いても吸っても音が鳴り、5~6本の竹管を同時に鳴らす「合竹(あいたけ)」と呼ばれる奏法で、ゆっくりと呼吸をする様に演奏する。
倍音や差音が強く響き、音と音が反響し合って何とも不思議な音世界を創り出す。古来より笙の音色は「天から差し込む光」だと表現され、演奏している姿はまるで、天に向かって手を合わせ祈りを捧げているようだ。
こちらから演奏をお聞きいただけます。https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=_MTzW1wQONE古典雅楽「平調調子」。合竹のほか多彩な奏法があり、音が重なったり離れたりするときの響きに注目。
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