連載「絹糸に託すいのちの輝き」
6月「遊び心」
日本刺繡・文=草乃しずか(日本刺繡作家)バランスの取れた色彩の中に、異なる系統の色を少し入れてみる……。私の好きな瞬間で、遊び心がときめきます。子供たちの描く絵が、自由でのびのびした表現であることに感動します。
私は大人になっても、子供のような心を失いたくないと、作品を作り続けてきました。「子供のように……」とは、遊び心を持つことに繫がります。遊び心を持っていた方が、現実に対してストレスがなく、自由な感性を羽ばたかせることができます。
今、年を重ねて生きていくことを楽しく無邪気にさせてくれる、私の遊び心に乾杯!です。

雨の降る日が続くと気分が落ち込みがちですが、その雨の中でも瑞々しく咲いている青や紫のあじさいに元気づけられます。小さな花は、縦地引きと相良ぬいでかわいらしく、葉は釜糸のぬい切りで艶を表現します。まるで葉がお母さんで、たくさんの花の子供たちを守っているかのように……。
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